彰人side
は?
ミク……?
なんで、姿が違う?
俺たちのセカイのミクじゃねぇ……
セカイ?
は、待てよもしかして……
暁山、絵名、朝比奈さん、宵崎さんのセカイ……?
何が何だかわからんが、急いでるみたいだしな。
後で聞こう。
ー誰もいないセカイー
なんもねぇ……
え?
朝比奈さんの……?
っ……
やっぱ暁山のこと絡んでくるか……
え、あー……
言っていいのか……?
んー……
変に真面目だからな……
誰も、居ない……
すると、優希さんはひとつの何かを拾った。
嘘だろ……
こんなにセカイってあるもんなのか……
は?
KAITO……?
ルカ……?
なんだよ……
俺たちのミクたちとだいぶ違うな……
は?
……優希さんが言えなくなったのもわかる。
存在が消える。
それは……
暁山が死ぬってことだ。
ミクは、少し遠くの地面を指さした。
その地面には闇が広がっていて、底が見えなかった。
壊れると、消える……
うん、違う。
……ったりめぇだ。
絶対救う。
暁山は、俺を救ってくれた。
だから今の俺がある。
次は、
俺の番だ。
【壊れる】
ー形あるものが崩れたり、砕けたりする。
【消える】
ーはっきりと現れていたものが、そうでない状態になる。
え……
なんで、みんないるの?
あぁ……
懐かしい。
お姉ちゃんの温かさ。
絵名も奏もまふゆも、みんな……いる。
弟くんも元気なのかな。
あーあ。
死ねなかった。
その時、類がボクを呼んだ。
なんで、類が謝るの?
え……?
ボク……まだ、類の仲間?
類の仲間で、居れてるの?
あれ?
ボク、今言葉がスルッと出てきたな。
償いたい?
生きたいの?
生きて、償いたいの?
え?
ひとりじゃなかった……のか。

























編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。