第2話

1 学園。
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2026/02/15 07:20 更新
1
あの手紙が届いてもう1週間。
もう、1週間。
いつもならとてつもなく…それも、
瞬きほどの長さで過ぎてゆくほどの時間が、今回ばかりは
とてつもなく長く感じられた。
神楽かぐら
やっぱり、今回も無駄な期待で終わるのかな
そんな独り言を、ここらへん、
ずっと繰り返している気がする…。
モノ達がちょっと最近ピリピリしているので。
話をして気を紛らす事も、叶うことはないだろう。
そう、項垂れているところで。
ある声が聞こえた。
ねぇ、
一緒にさぁ
遊ぼ?
……何だよ。うるさいなぁ……
ちょっと今は待ってて…
もう少し感情に浸らせて…
えー。
楽しいよ?
ねぇ
遊ぼ?
だから黙ってろよ
でもさ
最初にボクと遊びたいって
君が…
煩い
神楽かぐら
煩い
えー。いいの?
神楽かぐら
何がよ
君は返事をくれたじゃないか
は…
神楽かぐら
は…
私はこの瞬間、怠けていた体を一気に動かし。
ただ、一瞬。
この一瞬を噛み締めた。
もしかして…あの手紙が……
そう、思ったから。
神楽かぐら
で、でも…何で、返事がこんなに遅いの?
神楽かぐら
もっとできたでしょ?現代の力で
いや、こっちにも事情が…
神楽かぐら
というか最初の茶番は何よ
アレは一種の試験…
神楽かぐら
だまりやがれください
えっと…
こういうふうに言い合っていると、
どうも話がそれそうで仕方がない。うずうずしていても
しょうがないので、なんとなく、それとなく聞く。
神楽かぐら
で、私は
神楽かぐら
どうすればいいの?
あ、結構直球。
流石にもっとぼかせばよかったな…
と、思ったのもつかの間。
おー!
やっぱ?
そう来るよね!君は!
何だろう。ずっと前から私を知っているかのような口ぶり。
少し…いやだいぶやりにくい。
さてさて
本人の承諾も貰ったし
…承諾?
もうそろそろ…
え、待って
神楽かぐら
あ、ちょっ…!
開門〜!
嘘でしょ…
こいつ…
私の話なんて、
元から聞く気がなかったんじゃ…!
そう気づいた時には、掛け声とともに現れた
鳥居のような門に、掃除機に吸われるゴミのように。
あっさりと。
吸い込まれていった。
神楽かぐら
ちょ、怖…え!わ、ま、ちょ、えええええええ
最後に聞こえたあいつの言葉は、
じゃ、いってらっしゃい
何処か不気味な声色で
私が吸い込まれるのを何とも思っていないかのように
静かに私を見つめていた。
……ここ、どこ…?
真っ白で…何もない……
……
神楽かぐら
ん…
目覚めると、そこには一瞬だけ映る真っ白な空間があった。
が、
急に空間が歪み、たちまちでっかい校舎や鳥居、
神社みたいな……空間?に様変わりしていた。
その瞬間を、私は見逃さなかった。
神楽かぐら
え…
いや、おかしいって。
何で、こんな……え、歪んで…え、ちょ、まっ、え?
お、きたきた
戸惑っていると、何やらムカつく、聞き覚えがありまくる
声が、近くから聞こえた。
神楽かぐら
あんた……
八つ当たりとばかりに勢いよく振り向いた。
神楽かぐら
…え?…っと……
そこには、何やら大正時代の着物のような姿の、
男の子…と言っても私と同じくらいの男性が立っていた。
スラッとしていて、何処か犬のような…いや、何でもない。
あ、あぁ…
男性も驚いたようで、ちょっとお互いに距離をとる。
だが、男性から発された声は、あいつの声そのものだった。
……ということは?
そういや、自己紹介まだだったね
ボクは、怪異だよ。名前ありの…ね?
名前、あり……
怪異に名前があると、どうなるのか。
どのようなちいにあるのか。
その答えは単純明解。
名前を得るということは、怪異にとっては言霊という、
言葉から出る『霊を喰う』行為そのもの。
もともと霊は怪異の食料。しかし、
言霊に宿る霊は、怪異の力を大いに増強し、そのものの力を
最大限まで引き出すと言われている。
…ちなみにこれはすべて本当である。
なお、言霊は名前にしか宿らない。
怪異にとって、地位とは強さ。
ということは…分かるよね?
神楽かぐら
名前……ねぇ…
どうも、
胡散臭いんだよなぁ…こいつ…
アレ
信じてない?
神楽かぐら
そりゃぁ、急に自分はつよいですアピール
神楽かぐら
させられてもさぁ…
…ま、いいや。
…いいやで済ましていい問題なの?
状況説明したら分かるでしょ
………そうだ!!
神楽かぐら
ここはどこ?!どういう状況?!
すっかり相手のペースにのっていた。
あと少しで本題を忘れるところだった……!
というか、こいつが何も喋らない可能性もあるの、
頭からスッポ抜けてた!
やばい、今日、
驚くことが多すぎてもう意味がわかんないって!
いいよ。教えてあげる
神楽かぐら
え、
自分で聞いといて え、はないでしょ
神楽かぐら
ぇ、いや、それはごめんだけど…
神楽かぐら
教えてくれるんでしょ?早く。一刻でも早く
……と、ばかりに強引に話題をそらし、
私は本題に戻らせていただいた。
そうだねぇ、まず最初に説明するのは…
ここは異空間。かの有名な月読尊ツクヨミノミコト…もといツクヨミ様が、
この空間を作った。
ここは、怪異育成所。正式には学園として話が通っている。
そして、こんなところを作ったツクヨミ様も、
実は怪異で、名前あり…で、現在もここにいるらしい。
そして、ここは大正時代に開いたこと。
沢山の、私ぐらいの年の怪異がいること。
異空間からはいつでも、鳥居を潜れば帰れること。
そして、学園長はツクヨミ様だってこと。
諸々を説明してもらった。
そして、
学園長
ボクがここの学園長。
神楽かぐら
…………え
学園長…、学園長…がくえんちょう…、
=月読尊…ツクヨミさま…………………ツクヨミ様?!
神楽かぐら
あ、あんた…ツクヨミ様、?!
学園長
うん
学園長
初めてだよ。初対面でタメ口で怒鳴られたの
神楽かぐら
いやそれはツクヨミ様が煩いからであって…
学園長
そこは認めないんだ
神楽かぐら
そりゃぁそうでしょうよ!
……という話は置いといて、
学園長
で、ここに通ってもらうことにしたんだよね
学園長
君に
……ん?ぇぇぇっとぉ……
神楽かぐら
なぜ?血迷いました?
学園長
迷ってないよ。冷静だよ
いや、いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。
だって、さ、怪異が通う学校でしょ?
で、私人間じゃん。正真正銘の!。浮けないし!
学園長
というか、ちょっと落ち着いて聞いて。
学園長
真面目な話するから
神楽かぐら
…最初っから真面目にして欲しかったわ
と、まぁ、なんかピリピリした空気になったところで…
学園長
まぁ、話すよ。心の準備ができてなくても
神楽かぐら
強引だね
学園長
まず、前提として
学園長
君は怪異だよ。
神楽かぐら
………………………………………、え
え、いや、でも…
学園長
いい加減認めなよ
学園長
だって、君はボク達が視える。
学園長
しかも、生まれつき怪異や霊について、
学園長
なんとなく頭に残っていたじゃないか
神楽かぐら
で、でも……
学園長
あと、怪異は全員浮けるわけじゃない。
学園長
一種だけいるんだよね。浮かない怪異。
……は?
学園長
その一種ってのが、君…神楽なわけだ。
聞いたことない……だって、最初に、…
…いや、もういい加減認めよ。こいつは
私の心当たり全てが怪異の特徴だと言っているもんだし。
浮かない怪異もいるらしいし。
やけに私の諦めが早いのは、癖だと言っていい。
周りの事情で、なんやかんやで忙しすぎて。
放棄する癖ができている。
良く言えば、切り替えが早いと言うことだ。
ただ、1つだけ確認しないといけない事があった。
神楽かぐら
その一種ってのは、なんなの?
神楽かぐら
私は今まで、視た事がないのだけれど
そう。根本的な問題。
こいつが嘘をついているのかどうか。
私は人生で、浮かない怪異を視た事がない。
ということは、単純にこいつが嘘をついている可能性。
まぁまぁあるとは思うけど…
学園長
とりあえず品種を言おうか。
学園長
品種は
学園長
陰陽師
神楽かぐら
……は?
まずここで違和感。
陰陽師は、人間の職業…と言っても超昔のだけど。
それが怪異?ありえないね。
そもそも、私はあの星を丸で囲った、
あの陣を見たことがない。怪異を払ったこともない。
神楽かぐら
私が…陰陽師だって言うの?
そして、平安時代に潰えたその職が、
なぜまだ生きているのか。そして、
なぜ今まで私が視ていないのか。
それらの疑問を一気にツクヨミ様にぶつけた。
ツクヨミ様は、丁寧に一つずつ答えてくれた。

第一の質問。
これは、単純に種族に生き残りがいたということ。
第二の質問。
この品種はとてつもなく珍しく、
日本だけで2人くらいしかいないらしい。
もっと違う質問もあったが、それらも全て答えてもらえた。
……納得、はできていないけど、これらは嘘にしては事実
として正当な理由しか無かった。
信用はしたが、納得はできなかった。
少なからず、私は怪異らしい…ということはわかったかな。
神楽かぐら
…わかった。納得はしてないけど
神楽かぐら
私は…怪異だったんだね
学園長
うん。そう
当のツクヨミ様は、私の質問攻めに耐えた代償か。
ぐったりしていた。イメージとして、頭に鳥が回っている。
学園長
で、君には、この学園に通ってもらう
学園長
君は怪異だ。怪異はここに入れるし、
学園長
断る理由もないでしょ?
……
神楽かぐら
わかった
学園長
……お、本当!
神楽かぐら
本当ですよ。本当。
学園長
それじゃあ入学手続き送信〜!
送信?
神楽かぐら
元から強引に入れさせるつもり……でした?
神楽かぐら
まさか……
学園長
んえ、
学園長
…………
神楽かぐら
…………
学園長
ともかく、ここ、
学園長
月光学園げっこうがくえんに、
学園長
ようこそ〜!
学園長
ちなみに、君には転入生として入ってもらう
学園長
だから最低限の知識は頭に入れてもらうため
学園長
ここ1ヶ月は勉強ね。
神楽かぐら
え、
学園長
で、1ヶ月後に転入。
神楽かぐら
ちょっと待って
神楽かぐら
それ、強制?
学園長
……ふふ
ツクヨミ様は不気味に笑い、
学園長
きょーせい♡
ものすごくきっしょい言い方で、私を絶望に突き落とした。
世花意
あとがきが長すぎた主です!
世花意
つい喋りすぎてしまう……
世花意
というわけで、
世花意
ツクヨミ様のキャラデザ頑張りました
世花意
自分を褒め称えたいですね。これは
世花意
という茶番はおいておいて
世花意
神楽は陰陽師でした!
世花意
題名から想像つきましたって?
世花意
そうなるようにしたんですから!
世花意
なってないと困るんです!
世花意
と、いうわけで今回は閉めようと思います
世花意
それでは
世花意
さよーならー
次回予告
学園に転入することになった神楽。
意外と簡単だった勉強を乗り越えた先にある転入先は……
……問題児クラス?!(成績最上位クラス)
もう少し、静かにできないのか、おめーら!
いい加減に、しろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!
次回、Sクラス              お楽しみに!







See you next time  Goodbye

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