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今回、勉強を朝から晩までほぼ不眠不休の環境でやった。
結果、……意外と簡単だった。と、学園長に伝えた結果。
まさか…全て、大学レベルまでやらされるとは…………。
あの悪魔め……!あいつ、絶対に進級させて
大学まで行かせる気だわ。最悪…最低……。あの悪魔が…!
なんてことを考えていた。
本当に地獄だった。その名の通り。ね。
ここはSクラスの扉の前。転入先として挨拶をする前…
少し緊張するが、それだけだった。
特に特別な感情は無いに等しい。……ただ、勉強疲れた。
あの悪魔のせいで……ね?
え、
突然背後を取られた。
そして急に話しかけてきた悪魔こと学園長ことツクヨミ様。
つい驚いて、2歩3歩ぐらい飛んで後ろに戻る。
こいつ……私の心読みやがった!(確証あり)
本当に何でもできんだなこいつ!ムカつく!
こいつが言った通り、みなさんも疑問に感じたことだろう。
(一応)学園長も年上で、なんなら教師という立場。
なのに、私はなぜ敬語を使わないのか。
時は遡り、1ヶ月前……
私は元々敬語がよく分からなかったため、
別の先生たちと敬語の練習をしていた。これは、
私の未来も考えて、桔梗先生(優しい。尊敬してる。)
が提案してくれた。……ら、
その後、さらなる挑戦を重ねた結果
…ということである。
何たるざまだろうか。なんとなく見せしめっぽくて、
私としては、この自分の体質?に誇りを持っている。
現在タメ口なのは学園長だけなので、
逆に目立っているらしい。教師陣営に。
私は、今までで一番信用している桔梗先生のクラスに志願。
担当がSクラス(最上位クラス)だとは知らなかったが、
……まぁ、いけるよ!いける!…よね?
あの地獄を切り抜けたんだから!
少し不安が積もりソワソワしたので、気休めとして
少しドアに近づいて。教室の音を聞いてみる。…と、
……えぇ
これを聞いた第一声がこれ。
それくらい、ドア越しでも聞こえた。
防音なのにこんなに聞こえてるの…?
って、ことは、中は……いや、考えない。考えないぞ…!
一番言っちゃいけないやつがこの言いよう。
……いや、もう不安通り越して無なんだけど…
でも、一応尊敬している先生なので(桔梗先生が)
ここはピシャリと言ってやろう。
と、なんかうざいやつを一蹴し、
私はこの扉を開ける決心を…多分した。
私は勢いよく扉を開け、
先生、生徒達全員がこちらを向いた時
と、勇気ある行動を起こしたのであった。
あの行動の後。
皆はすぐに声のボリュームを抑えて話してくれている。
もう少し怒鳴らないといけないと思ったが、
意外と心が広いようだ。…学園長と違って。
というか、ここでは最大何デジベル出せるのだろうか。
もはや怖いを通り越してそんな疑問まで湧いてきた。
この発言ができるのが、桔梗先生の優しさ。
学園長と違って優しい…!(ナチュラルな罵倒)
尊敬してます……!
それに、たかが転入生ってだけで、
そんなに質問来ないでしょうしね。子供じゃあるまいし。
今ってあんま時間ないし。
席が何処か当ててみよ。暇つぶしに。
と、思った時期もありました。
ここのクラスはもっと楽な質問ができないのだろうか。
食べ物とか、色とか。
……いや、こいつらに普通を求めてはだめか。
というか、初めての質問が種族って……
学園長も、ドア越しハンドサインを使って対応してくるし。
…てかまだ居たのかよ。(ナチュラル(略))
というか皆よく飽きずに質問を出せるな……
とか思っていると、結構変わった質問が飛び交ってきた。
焦って、つい(意図的に見たわけではない)学園長を
見てみると、たちまち顔がニヤけ、悪い顔をしていた。
この質問が来ることが分かっていたかのように。
というか、私、能力ってやつ知らないんだけど。
因みに、あいつはずっと私を見て笑っているだけ。
…なんかサインしろよ。
なんでこんな時にだんまりしてんだよこいつ。
………………いや、いつも重要な時だけだんまりしてた気が…。
っていうか、桔梗先生もめっちゃ焦ってるじゃん!
ちょっと待って!やばいって流石に!存在すら知らんのは!
…まぁ、後で能力ってやつで殴るとして…、
目の前の問題をどうにかしなければ…!
私はこの一瞬で、煮えきっていた私の頭を冷まし、
冷静に考えた。コンマ何秒かで。
少し考えた結果、一番合理的な手段に及ぶことにした。
私は少しドアに近づき、勢いよく空けてやった。
そこには、学園長がいた。そう。
学園長に、半強制的に説明をやってもらえばいいんだよ!
その意図を察したのか、学園長はたちまち顔が真っ青に。
……ちょっとどころではないほど、気持ちが晴れていく。
どれだけのストレスがあったのだろうか。
まぁ、もう大丈夫だが。
…思ったんだけど。こいつ猫かぶってるよね?
最後に放った、「おい」のひと言でわかる。
こいつ、多分猫かぶってる。毎回。
設定は好少年あたりかな?よく作り込んであるね。
というか、一人称ボクだったのに、急に俺になってるし、
ちょっとウザい口ぶりになってるよね!絶対に!
一人称に関しては、多分、素に近づいてるんだとは思うけど
こいつガチでめんどくさいなホント!
そんな会話をしている学園長らを横目に、
私はちょっと思ったことを整理。…なんか、素がめっちゃ…
昔の私に、似てるなぁ…
なんか話進んでない?私聞かなくて大丈夫だったやつ?
そんな簡単に終わらせて良いんだ…え、
そんなんでいいんですか?マジで?
なんか心配になってきたんだけど………?
ちょっとムカついて言い返しているが、
実は、聞こえていないと思う。相手は。何故なら…
これ……大丈夫か?(2回目)
Sクラスって……もしかしたら超問題児が多いのか…?
てことは……押し付けられた……のか…?
このクラスの統率を…!
ここで私はプッツン。
何をしても収まらなそうなこの爆音の中で、
私はある決断を急いだ。そして、息を腹に貯めて、…
ここで少しの静寂が訪れた。その間にまた、
という声を轟かせた。捨て身で。第一印象捨てて。
……我ながら、良い腹式呼吸だったと。良い声だったと。
静かに自分を評価した。
……そうじゃないとやってけないから。
あの学園長でさえ、こんなにだんまりしている。
…………………終わったくね?



次回予告
脅威の自己紹介を終えたばかり。
どっと疲れてはいるが、まだ問題はありまくり?!
そして、学園長の 素 とは…?
あれ、そういえば能力測らないと…!
なんかいろいろ積み重なってるよね!?
もうこれ以上……仕事を増やさないで……お願い……!
次回、あれとこれ お楽しみに!
See you next time Goodbye












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!