部屋につくとフトンにうずくまって過呼吸を起こしているグク
『ぐう!』
『ごめん!大丈夫だよ』
いつもと同じと思っていた
でも、いつもとは違った
グイッ
『うわっ』
グクに引っ張られてベットの上
私の上に跨るグク
そして、私の首に手が伸びてくる
🐰「どうしてっ……ヒッ、置いてかないで……ひとりにしないで…離れてくの?…ヤダヤダヤダヤダ!!……ね、あなた?なんで?なんで?なんでだよッ……!」
いつもより
もっと、もっと、酷く
私は私のしてしまった罪を
大きなことだと気づいて、後悔した
🐰「ジミニヒョンがいいのッ?俺じゃダメなの?俺、あなたじゃないとダメだよッ……」
🐰「もし離れていくなら、ここにいさせるしかッ……」
『……グクッ』
グクは私の首に当てている手に力を入れた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!