🐺 side
練習が終わって、みんな帰る準備をしている中。
突然ヨシヒョンに呼ばれた
廊下に出ると、ヒョンは自販機の前で止まった
ジュースを一本買って、俺に渡す
静かな声。
心臓が一瞬止まる
ヨシヒョンは笑ったまま。
でも目が笑ってない
図星だった。
言葉が出てこない
小さく聞いた
するとヒョンは少し考えてから言った。
一拍。
胸がドクンと鳴る
即答だった。
逃げ場がない。
その言葉が妙に残る
ヨシヒョンは肩をすくめた
そう言って先に歩き出す
去り際。
振り返らずに言った
意味分からないはずなのに
なぜか焦った。
練習室に戻ると
ハルトがドヨンイヒョンと笑いながら話していた。
楽しそうな横顔。
それを見た瞬間
胸の奥がざわつく
初めてだった
こんな気持ち。
ただの幼馴染なのに。
誰かと笑っているのを見るのが、少し嫌なんて。
🐺
──もしかして俺。
ハルトのこと…














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!