いつも言い合う彼は 、弟みたいな雰囲気 。
海神のくせして背が低くて 、
言ってる言葉も幼くて 。
だけど 、何故だか可愛らしい 。
文句を垂れつつ仕事をこなす彼が面白くて 、
じ ~ っと眺めていると 、
自然に頬が緩んでしまう 。
少し照れくさそうに下を向きながら
こんなことを聞いてくる姿が
どうしようもなく可愛くて 、
その気持ちが声となって溢れてしまった 。
普段の青みがかった肌を
耳まで真っ赤に染めて 、
私と目を合わせようとしない
その姿までもが可愛い 。
私は懲りずに 、彼に向かって
" 可愛い " と囁き続けた 。
顔を上げてようやく私と目を合わせた彼は 、
決意でも固めたかのように
私の手を優しく引き 、
やはり照れくさそうに小さく呟いた 。
結局カッコつかないとこ 。
耳まで真っ赤にしながら話すとこ 。
私に対して少しだけ 、素直なとこ 。
悩みながら答えた私に 、
彼はまた顔を赤く染めていた 。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!