冷たい風が静かに吹き込む深更 。
静寂に包まれた廊下を歩くと 、
少し遠くで奏でられるピアノの音が
私の耳に優しく響いてくる 。
私はその音色に合わせるように
靴を鳴らして 、小気味の良いリズムで
この夜を密かに楽しむ 。
アトリエのドアを開くと 、
ピアノから手を離した
彼がゆっくりとこちらを振り向き 、
少し面倒そうに声をかけた 。
友人と言うには遠いけれど 、
知人と言うほど遠くもない 。
夜更に少し 、お互いの音を聴くだけ 。
_____ 本当 、不思議なものね 。
こんな関係が永く続きますように 、だなんて 。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。