第3話

#02 少女の日常編 − 美味しい朝食 −
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2026/02/19 07:00 更新



























 翌日____







 ジリリリリ_ ジリリリリ_

 不快な音で目が覚める。
 使い古した目覚まし時計は、壊れかけているのか
 錆びた鉄の音がして、穏やかな気持ちにはなれない。





あなた
 ふぁ~…結局あのまま寝ちゃった… 
あなた
 よいしょ、っと 






 ベッドから飛び起き、伸びをしながら
 部屋を出る。今日も野薔薇たちがいるかも。

 ここ1ヶ月、野薔薇が料理にハマり
 真希と私に振る舞ってくれているのだ。
 普段、朝食を摂らない私にとっては、
 ありがたいことだ。

 少しすると、共有スペースである部屋が見えてきた。
 寮のある学校で例えるなら食堂__そんな場所で
 今日も胃に食べ物をいれる。





釘崎
 あ、あなたさんおはようございます! 
真希
 はよー 
あなた
 おはよ、ふたりとも 
釘崎
 もう少しで出来るので! 
あなた
 はーい、ありがとー 






 エプロンに身を包み、機嫌がいいのか
 鼻歌混じりにコンロの前に立つ野薔薇。
 将来は、いいお嫁さんになる…のかな?





あなた
 あ、真希たちは昨日大丈夫だった? 
真希
 んなわけねぇーだろ。
 悟に雑用としてコキ使われたんだよ。 
あなた
 何となく想像はついてたけど…(笑 
真希
 しかも、特級案件の業務だったよ。 
 なんで私らにやらせるんだよ…
あなた
 あはは…私が行くべきだった? 
真希
 マジでそうだったよ 






 五条の愚痴を言い合っていると、
 コトッ_と、目の前のテーブルに皿が置かれる。
 目線を上げると、満面の笑みの野薔薇が。





釘崎
 今日は力作です! 
真希
 おー、うまそう 
あなた
 ほんとに!上達したんじゃない? 
釘崎
 やっぱりそうですよね!
 私、料理の才能あるかも…! 






 腕を組み、遠くを見据えて「ふん!」と
 ドヤって見せる野薔薇。
 その様子が可笑しくて、真希と笑う。

 野薔薇も椅子に座ったので、
 3人で手を合わせて、早速いただく。





あなた
 ん、美味しい! 
真希
 マジでうまくなったな。
 前はコゲとかあったのに… 
釘崎
 人は成長するんですよ! 






 表面がツルッ_と輝く目玉焼きを割ると
 トロ~_と黄味がとろけながら出てくる。
 それと口の中に運び、米を食べると
 口の中が幸福に満ち溢れる。

 「美味しい」と、素直にそう思う。





??
 あ、あなたはっけーんっ!! 
あなた
 げっ 
真希
 うるせーよ、悟。 
釘崎
 朝食の時間邪魔しないでくださーい 






 2人に「邪魔」、「うるさい」と
 言われていながらヘラヘラしているこの男。

 最強呪術師の“五条悟”が、
 私に何か言いに来たようだった。





五条
 あなた、任務の時間だよ 










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