それから時は過ぎ、7年後
視点→深雪
私は風邪気味の美園にキスをした。
その後。
視点→美園
その日は頭が痛かった。
それから、私は体調不良が多かった。
と言って深雪先輩はキスをしてきた。
私は察してしまった。人生の終わりの近づきを
私はある日、吹雪ちゃんの家を訪ねた。
吹雪ちゃんの過去は、余命、あと6ヶ月ほどだと言っていた。
それから、私は死ぬ準備をした。
遺書を書き、荷物を整理した。
そう聞く度心が痛かった。
皆が名前を呼んでくれて、心配してくれる。それが、すごく辛い。
そういって私はもう余命1ヶ月
と言って、深雪は私の口をふさいだ。
と。私は言って、最後に深雪先輩の感触を味わった。
深雪先輩は私の目からこぼれ落ちる涙をすべて乾かしてくれた。
そして、夜が明けた。
そして、私達は指輪を買った。
深雪先輩の目から涙がこぼれた。
私は上手く笑えなくて急いで歩いた。
思い残すことはまだあった。もっと深雪先輩の側に居たかった。もっと触れたかった。でも、死んだ時がお別れじゃないように、深雪先輩が私以外の人を愛せるように、愛されるように、ちゃんとお別れをした。
私はこれで終わりだけど深雪先輩はここが終わりじゃない。まだ人生は半分以上残っているはずである。だから、最後が私であってほしくない。
深雪先輩が私以外の人と幸せになるのは悲しいけど、悔しいけど。でも、同時に好きな人の幸せは私の幸せだから、きっと私は後悔していない。
きっと。これも運命だから、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。