前の話
一覧へ
… ここはどこ ?
あなた達は誰 ?
家族はどこ ? みんなどこ ?
あの子は誰 ? どうしてこちらを見ているの ?
人形を疑った少年は 、ジッとこちらを見ながら話しかけてきた 。そんな顔で見られると 、息が詰まる 。宝石のようにキラキラした眼差しだが 、暗い森の湖のように光を通していなかった 。本当に 、人形のように生きていないようだ 。
そう言われてハッとした 。この人に悪気は無いのだと 。自分の思い違いで勝手に圧迫感を抱いてしまったことに自分で反省する 。あ 、いけない 。質問の内容に答えていなかった 。
そう言うと彼 ? は身を乗り出した 。半歩距離が近くなる 。自分の性別が分からないだけでそこまで乗り気になるものだろうか 。わけも分からないまま混乱してしまう 。そこに背筋をピンと伸ばしたまま突っ立っている自分をまるで未確認生物でも見るかのように眺めてくるその眼差しが少し不気味で背に冷や汗が伝った気がした 。
そう言うと 、若干輝いていた瞳からふっと光が消えた 。地雷を踏んだのだろうか 、そう思ってソワソワしていると半歩後ろに戻った 。尋問タイム ? はどうやら終わりらしい 。
「 可哀想とは言えない 」と言っている代わりに 、その瞳は自分のことをとても哀れだと思っている瞳をしていた 。目は口ほどに物を言うとはこの事なのだと理解した 。本気で可哀想と思ってくれている事が嬉しいのだけれど 、何故其れを言えないのかが少し気になった 。そして同時に 、「 何故彼は質問ばかりで自分のことを教えてくれないのだろう 」と疑問が浮かんだ 。名前すら知らない人に全てを教え … … では無いのだが 、あまりにも不公平だと思った 。ので 、名前くらいは聞いてみたかった 。
あまりにも無警戒に言うものだから 、少し戸惑った 。何を言えばいいか分からなくて 、口をぱくぱくと開け閉めした 。この人は他人のことを友達感覚として見ているのか ? それとも相手を仲間だと断定したから ? 分からないことだらけでまた黙ってしまった 。
当たり前だ 、目が覚めたら知らない大人の人達が自分を囲んでいて 、また気がついたら目の前に知らない男の子が座っていた 。それだけで「 ここが何処か 」なんてわかるわけが無いから 。
ネメシア・メーテル 。女の子 。改めて自分の服装を見た 。少しヒールが付いたブーツを履いているし 、胸も少しだけ膨らんでいる 。スカートも履いているから 、きっと本当に自分は女の子なのだろう 、今信頼出来る者は彼しか居ない 。
_________ 地獄 … ?
4月1日間に合いませんでしたどうもちろちゃん。です
殺してくださって構いません。殺してください販売もゴールデンウィーク間に合わなそうです。何とかしたいですが何とかなりません。表紙は受け付けます、良ければこの画像に貼っつけていい感じにしてください。
次回からは色々裏話して行きます。是非お買い求め下さい。今は販売までお待ちください。遅刻の件、誠に申し訳ございませんでした。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。