第38話

楽しくない
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2026/09/10 22:01 更新
シルラは反射的に攻撃魔法を撃った。
シルラが撃ったそれは、撃った瞬間にシルラの顔の横を掠った。
跳ね返されたのだ。
防御魔法は、それに込める魔力が多ければ多いほど跳ね返す力が強くなる。
つまり、目の前にいる黒い癖っ毛の男は、魔力密度の恐ろしく高い防御魔法を一瞬で生成したのだ。
明らかに普通の人間の為せる業ではなかった。

「誰だ....お前」

「ふふ、オレはねぇ、エルバ・フルーフ」

それを聞いた瞬間、シルラの頭は真っ白になった。
幾度となく聞いた、呪いの始祖の末裔。
幾度となく殺したいと焦がれた人間だ。
生まれて初めて誰かに明確な殺意を覚えた。

「......死ね」

こいつに殺されたベルヴァルムの人たちのためにも、
これから殺されてしまうかもしれない人たちのためにも。
あの時何もできなかった自分の為にも。

「出来るならね」

くすくすと彼は笑ってシルラに攻撃するための魔力を練った。




エルバがシルラのもとに現れてから3時間。
普通のウォーロックなら呪いが使いづらくなって逃げを試みようとする時間だ。
ここで高火力の魔法を叩き込めば勝てる。
ここがいちばん、楽しい時だ。
でも何故だろう、いまはそれほど楽しくなかった。

「虫を殺す魔法(インゼクティード)」

エルバの死角になるところから撃った。
一発で殺せるような、魔力を込めて。

渾身の魔力で撃ったそれは、エルバの周りで跳ね返って、近くにあった木を爆散させた。

「あっれぇー、それだけぇー?かわいいなー」

シルラを覗き込んだ黒い癖っ毛のそれは挑発的に
そう言った。




















きゃあああああああ
デイリーランキング33位!
なんかわからんけどうれしい!
500字しかいってなくて草ぁ!
もうすぐこの長ったらしい過去編も終わりますぜ

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