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第4話

#3
95
2026/01/31 13:21 更新
2年前


TEN BLANKが結成されて


一年が過ぎた頃



私は…ある日突然音楽の音が聞こえなくなってしまった



自分がドラムを叩いている音、藤谷の声


坂本のキーボードの音


高岡のベースの音…


最初は疲れからだと思っていた


でも練習にのめり込めばのめり込む程


音は聞こえなくなっていった
高岡 尚
高岡 尚
なぁ…あなた
高岡 尚
高岡 尚
お前…最近変だぞ
(なまえ)
あなた
…っ変?
高岡 尚
高岡 尚
最近音もズレズレな感じするし
高岡 尚
高岡 尚
顔色悪いし
坂本 一至
坂本 一至
音…聞こえてねぇーんじゃねぇーの?
(なまえ)
あなた
…っ


とうとう2人に気づかれてしまった


それもそのはずだ


音が聞こえないのに


みんなの音楽の音と合っているわけない
(なまえ)
あなた
…音…音が…


私は2人に打ち明けた


音が聞こえていないことを…


今まで感覚でみんなに合わせていたということを…
坂本 一至
坂本 一至
逆にすげぇな
高岡 尚
高岡 尚
音聞こえてないのにここまで合わせれてたんだ

2人は不思議がっていた
(なまえ)
あなた
なんで聞こえなくなっちゃったんだろ


2人の進めで私は病院へ行った


そして診断された結果は


「聴神経腫瘍」という病名だった


腫瘍が大きくなるにつれて


音が聞こえにくくなったり耳鳴り


目眩、顔面麻痺…等引き起こしてしまうそうだ
(なまえ)
あなた
…そんな…
私は絶望に満ちていた


TEN BLANKとしてメジャーデビューするのが


夢だったのに…


2人はこの事を藤谷には秘密にして欲しいと伝えた
高岡 尚
高岡 尚
秘密って…


それから私達は


藤谷に大きい秘密を抱えながら


今日に至る


藤谷はやけに朱音ちゃんに


優しく接していた


今までやってきたのに…急に…なんで…


そんな不満を抱えながら…


野外フェスに


新人バンドとして出演が決まった


そして…そのフェスの大トリを務めることにもなった
(なまえ)
あなた
…こんな時に…

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