当時の俺達は まだ 五才 。
このスラムで生きていくには
苦しいことも 沢山あった 。
それでも 生き延びることが出来たのは
一人ではなかったから かもしれない 。
あなたは 泣き虫だった 。
ちょっと注意をしようとしただけで
怒られたと勘違いをして 泣き出す 。
同い年とは思えない程に
外見も 精神も 幼かった 。
生まれた時から 親に疎まれていたらしい 。
家が燃えた時も 、
" お前のせいで " と言われて
挙句の果てに捨てられた 。
ろくな食事も取れず 、
同年代の子供と関わることも なかったせいだろう 。
だからか 、 好奇心旺盛だったあなたは
何でもかんでも 俺の真似をしようとした 。
出会った時から 数年が経った頃 。
俺がどこかで聞いて 軽く口ずさんでいた曲を
あなたが 真似して 歌うことがよくあった 。
それからは 二人で歌うことも増えて 、
隣で歌って笑うあなたを見ると
胸が苦しくて仕方がなかった 。
𝐧𝐞𝐱𝐭 ❥❥❥











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。