キーンコーンカーンコーン
生徒「きりーつ。さようならー。」
さようならー。
「あ、ねえ、樹、ダディ、今ちょっといい?」
優「どうした?」
樹「あの件か?」
「うん。」
樹「わかった。」
優「いいところがあるよ。誰も使ってないとこ。 そこ行く?」
樹「そうするか。」
ダディが連れて行ってくれたのは
生徒会室の別室?みたいなところ。
そおいえばダディ、生徒会長なんだっけ。
「さすがダディ。」
優「w ある意味職権濫用なんだけどねw」
優「で、何があったの?」
樹「実はな…」
樹が昨日あったことを少しずつ話していく。
ダディは基本静かに、たまに頷きながら聴いていた。
優「…なるほどね。」
「で、お昼にその人たちと話したんだけど、あることを聞いたんだよね。」
樹「なんだ、それは。」
「なんか、確かじゃないらしいんだけど、電話の時に、ブザーの音と、チャイムの音が聞こえたんだって。」
優「ブザーと、チャイム、、か。」
樹「…じゃあ、そいつは、学校からかけてきた、ってことか…?」
「かもしれない。」
優「多分その首謀者、まあ、Sと呼ぼうか。
Sはきっと、ここの近くの人だと思われるんだよね。」
樹「だよなぁ、、流石に情報仕入れるにもわざわざ遠いやつの情報を仕入れないよな…」
優「で、今近くの高校、中学校に一括で調べてもらったんだけど
その時間から推定するに、音が鳴ったのはここの学校、しかない。」
「…え」
じゃあ、犯人は…
ここの学校の、その音の近い、、人?
優「樹、その着信時間とかわかる?」
樹「あ、ああ。」
優「貸して、調べる。」
ダディの目線は真剣そのもので
たまに例えで出される、『目で相手を射抜く』と言う言葉が
すごく似合っているように感じた。
優「…わかった。」
優「多分、その時間を使っていたのは、バレー部と空手部らしい。」
樹「知ってるやつ、いる?」
「ううん、全然。」
はっきり言って、
それらの人とは話したことがないから
本当の赤の他人と言っても過言ではないだろう。
樹「…そうか…」
優「とりあえず、慎太郎に聞いてみる? あいつ陸上部でしょ?」
「あー、何か見てるかも、ってこと?」
優「そういうこと。」
樹「行ってみるかぁ。」
「だね。」
不吉な予感が頭をよぎったが
…そんなわけないよね。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!