第3話

さん
413
2023/02/07 14:06
あなたside
 
頑張って走ってるのに、ストレスを人より多く抱えた身体は思ったように動かない
疲れるのが早く、すぐそこにあった滑り台の下にしゃがみ込んだ
あなた
はぁ…はぁ…はぁ
鞄の中に散らばった薬を拾い集め、次こそ!と言わんばかりにペットボトルに手を付けた
 
慎太郎
ねぇ、あなたちゃん
あっ、バレた……
やめて、近づかないで……
慎太郎
今、辛いよね?
あなた
辛い……すっごく辛い……
久しぶりに触れた優しさ。
私なんで急に本音言ってんだろ……
慎太郎
もう24時だよ?帰らないの?
あなた
帰りたくない……涙
慎太郎
昔あなたちゃん急に引越ししちゃってびっくりしてたけど、どこに居たの?
あなた
親戚の家……たらい回しにされた……涙
どうしても久しぶりに出会えた大好きだった慎にぃちゃんに全てを言いたくなってしまう。
親が私を置いて自殺したこと、
親戚の家では普通の生活もさせてもらえないこと、
学校で虐められて自傷を繰り返してること、
死にたいこと。
そんなことを考えてる私の視界はどんどん滲んでいった
いっぱい泣いちゃってごめんなさい、嫌わないでください。
慎太郎
いっぱい泣いてもいいんだよ
そう言って抱き締めてくれた。
慎太郎
ねぇ、あなたちゃんさ、家んち来る?
あなた
え?
慎太郎
来なよ、俺の方があなたちゃん幸せにできる
あなた
いいの?涙
慎太郎
全然いいよ!頼りな。
慎太郎
よしよし
優しくさせると泣いちゃうんだよ、慎にぃちゃん。
あなた
お願い、助けて。
慎太郎
うん!車乗って!
そう言って駐車場まで手を繋いで行ってくれた
あぁ……次は嫌われないようにしないとだな。












ここまで見てくださってありがとうございます!
初めてなのに意外と見てくださる方居て嬉しい限りです🥲🫶🏻
誤字脱字ありましたらコメントして頂けると嬉しいです!
これからもよろしくお願いします🥹🙏🏻

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