第21話

十話【キラキラ輝くキミと驚きの事実】
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2025/02/25 22:43 更新
ヨコハマでは美味しいケーキを食べさせてもらってとても充実した一日になった

そんな私は今はシブヤの乱数君のファッション事務所へと来ている
飴村乱数
来てもらってごめんねぇ〜あなたちゃん
あなた
ふふっ、大丈夫だよ〜
最近は体調も本当にいい感じだから気にしないで?
私がそう言うと乱数君は心配そうな表情を浮かべながら少しだけ笑った
飴村乱数
そう…?それならいいけど
あなた
うん…それより今日はなんで呼ばれたの?
そう、今日は乱数君から連絡があってここまで来たのだ
飴村乱数
えっとね〜…今日は僕のポッセを紹介しようと思って呼んだんだ!
あなた
……乱数君のポッセ?
乱数君は「うん!!そーだよ!」とかわいらしい笑顔を浮かべながらそう言った

乱数君のポッセって事は…チームメイトを紹介してくれるって事かな?
あなた
そっかぁ…今から楽しみだな
飴村乱数
うんっ2人共とっても良い人だから安心してね☆
乱数君の言葉は信頼出来る
だって、彼はとっても素直でわかりやすい人だから
あなた
(だからこそ、乱数君のことが好きなんだよなぁ)
そう思いながらソファーに座ると乱数君が膝に可愛らしいブランケットを掛けてくれた
あなた
わぁ、とってもかわいいねこのブランケット
飴村乱数
んふふ〜♪そうでしょ?
あなたちゃんに似合うと思って作っといたんだ〜
あなた
そうなの?……ありがとう、乱数君
そうしていると、事務所の扉がガチャリと開いて深い青色の髪色の男性が入ってきた
その後ろにはとても綺麗な顔立ちの男性がいた
??
乱数〜、今日は何の用だ??
??
帝統、ノックくらいはしましょうよ
飴村乱数
あ、来た来た!!
二人共いらっしゃーい!!
乱数君はそう言いながらその二人へと駆け寄った
だけれども…私は青髪の男性に目がいく
あなた
(あの人…まさか、ね)
そう考えていると乱数君が私の方へと手を向ける
飴村乱数
はい!この子が僕の可愛いあなたちゃんだよ♪
乱数君がそう言うと二人の目線がこちらへと向く
青髪の男性は少しだけ目を見開いて私を見てくる
一方と顔立ちの綺麗な男性は優しい笑顔を浮かべながら一歩前へ出た
??
おや、写真でお顔は知っていましたが…確かに可愛らしい方ですね
夢野幻太郎
初めまして、小生は夢野幻太郎と申します
あなた
夢野…あ、もしかしてあの人気小説家の夢野先生ですか?
夢野幻太郎と言えば有名な若手小説家さんで
私も何冊か持っている

物語がとても面白くって好きなのだ
夢野幻太郎
おや、存じ上げてくれてましたか
あなた
はい、先生の本はとても面白くって世界観がとても好きなんです
夢野幻太郎
それはそれは…ありがとうございます
そう言いながら夢野先生はフワッと微笑みを浮かべた

…うん、この人はとっても良い人だな
すると青髪の男性が夢野先生の後ろから前へ出てきた
??
……お前、まさかあなたか?
…あぁ、やっぱり……どこかで見た顔だと思ったら
あなた
もしかして……帝統君?
私がそう言うと帝統君は私の足元に膝をつくとそのまま腰に手を回して抱き着いてきた
有栖川帝統
……マジかよ、本当にお前なのか?
あなた
ふふっ、久しぶりだね〜
……小学校の低学年以来かな?
有栖川帝統
ぐらいか?……懐かしすぎるだろ
そう言いながら帝統君は私のお腹にグリグリと頭を押し付けてきた
少しくすぐったいなぁ〜と思っていると乱数君が帝統君の服を掴んだ
飴村乱数
ちょっとちょっと!何やってるの帝統!?
飴村乱数
てか、二人共知り合いなの!?
乱数君はグイグイと帝統君の服を引っ張りながらそう聞いてきた

あら、帝統君…何も言ってないんだ
あなた
知り合いっていうか……元婚約者?的な感じかな
私がそう言うと乱数君は動きを止めて、私の方を見つめた
飴村乱数
……は?元……こ、んやく……しゃ??
すると帝統君が乱数君の手を振りほどいて立ち上がったと思うと私の隣に座った
有栖川帝統
まぁ…そうなるな
有栖川帝統
あなたとは小学校の頃に婚約者として過ごしてた期間がある
夢野幻太郎
……おや、そうだったんですか?
あなた
と、言っても……私と過ごした時間はかなり少ないよね
有栖川帝統
だな……大体半年ぐらいだったか?
あなた
うーん…大体それくらいだったかな?
私の親が権力が欲しくって当時の総理大臣の息子である帝統君との婚約をもぎ取ってきたのだ
有栖川帝統
つっても、殆どらしいことした事ねぇよな
あなた
そうだねぇ……親同士の決め事的な感じだったしね
懐かしいなぁ〜と思っていると乱数君が私の肩を掴んだ

その瞳には不安が滲み出ていて泣きそうな顔をしていた
飴村乱数
まさか、ヨリを戻すなんて言わないよね…?
…なんでそんな考えになるのだろう?
あくまで私的には懐かしい昔馴染みに会ったのが嬉しいだけなのだが
あなた
まさかぁ〜、さっきも言った通り親同士の決め事なだけ
私に好きな人は居ないし…帝統君にはもっと素敵な人がいるよ
私がそう言うと乱数君はとても安心した様な表情をした
飴村乱数
よかったぁ〜…こんなギャンブラーにあなたの事は任せられないからねぇ〜
飴村乱数
………まぁ、親代りである寂雷に認めて貰えないだろうしね
夢野幻太郎
…確かに、もしお付き合いするとなると
最大の防壁は神宮寺寂雷になるわけですか
あー…確かに?そうなるのかな??
有栖川帝統
げっ、そうなんのかよぉ…
そう言いながら項垂れる帝統君
少ししか見えていないが帝統君の瞳には無念の色が浮かんでいた
あなた
…でも、まさか帝統君に会えるとは思ってなかったよ
あなた
とっても嬉しいよ?昔馴染み会えるのはさ
私がそう言うと帝統君は顔を上げて私の方を向いた

その瞳にはあの時と同じく輝く期待の色が浮かんでいた
有栖川帝統
────…俺も、お前に会えてすっげぇ嬉しいぜ!!
ニカッと笑う彼の表情はあの時とはまた違う
今は心の底から楽しそうに笑っているように思えた
あなた
……ふふっ、帝統君が楽しそうでよかったよ
その表情を見るだけでこの二人に出会えてよかったね

……そう、心の底から言える

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