ヨコハマでは美味しいケーキを食べさせてもらってとても充実した一日になった
そんな私は今はシブヤの乱数君のファッション事務所へと来ている
私がそう言うと乱数君は心配そうな表情を浮かべながら少しだけ笑った
そう、今日は乱数君から連絡があってここまで来たのだ
乱数君は「うん!!そーだよ!」とかわいらしい笑顔を浮かべながらそう言った
乱数君のポッセって事は…チームメイトを紹介してくれるって事かな?
乱数君の言葉は信頼出来る
だって、彼はとっても素直でわかりやすい人だから
そう思いながらソファーに座ると乱数君が膝に可愛らしいブランケットを掛けてくれた
そうしていると、事務所の扉がガチャリと開いて深い青色の髪色の男性が入ってきた
その後ろにはとても綺麗な顔立ちの男性がいた
乱数君はそう言いながらその二人へと駆け寄った
だけれども…私は青髪の男性に目がいく
そう考えていると乱数君が私の方へと手を向ける
乱数君がそう言うと二人の目線がこちらへと向く
青髪の男性は少しだけ目を見開いて私を見てくる
一方と顔立ちの綺麗な男性は優しい笑顔を浮かべながら一歩前へ出た
夢野幻太郎と言えば有名な若手小説家さんで
私も何冊か持っている
物語がとても面白くって好きなのだ
そう言いながら夢野先生はフワッと微笑みを浮かべた
…うん、この人はとっても良い人だな
すると青髪の男性が夢野先生の後ろから前へ出てきた
…あぁ、やっぱり……どこかで見た顔だと思ったら
私がそう言うと帝統君は私の足元に膝をつくとそのまま腰に手を回して抱き着いてきた
そう言いながら帝統君は私のお腹にグリグリと頭を押し付けてきた
少しくすぐったいなぁ〜と思っていると乱数君が帝統君の服を掴んだ
乱数君はグイグイと帝統君の服を引っ張りながらそう聞いてきた
あら、帝統君…何も言ってないんだ
私がそう言うと乱数君は動きを止めて、私の方を見つめた
すると帝統君が乱数君の手を振りほどいて立ち上がったと思うと私の隣に座った
私の親が権力が欲しくって当時の総理大臣の息子である帝統君との婚約をもぎ取ってきたのだ
懐かしいなぁ〜と思っていると乱数君が私の肩を掴んだ
その瞳には不安が滲み出ていて泣きそうな顔をしていた
…なんでそんな考えになるのだろう?
あくまで私的には懐かしい昔馴染みに会ったのが嬉しいだけなのだが
私がそう言うと乱数君はとても安心した様な表情をした
あー…確かに?そうなるのかな??
そう言いながら項垂れる帝統君
少ししか見えていないが帝統君の瞳には無念の色が浮かんでいた
私がそう言うと帝統君は顔を上げて私の方を向いた
その瞳にはあの時と同じく輝く期待の色が浮かんでいた
ニカッと笑う彼の表情はあの時とはまた違う
今は心の底から楽しそうに笑っているように思えた
その表情を見るだけでこの二人に出会えてよかったね
……そう、心の底から言える











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。