そのまま手を繋いで
そこからタクシーに乗って玲於のおうちへ向かった
トコトコトコトコッ
ガチャン
私は靴を脱いで部屋の中に入った
綺麗な家具と
綺麗な床と
色々眺めてたら私がぶつかりそうになったから
それを玲於くんが支えてくれた
そしてまた怒られた笑
玲於くんがお茶の入ったコップをふたつテーブルに置いた
その言葉と同時に私の体が玲於の座ってる方に移動して…
お互いの顔がすぐ目の前に
その時…
チュッ…
玲於の唇が私の唇に
そっと
優しく
触れた
ちょっと恥ずかしかったけど
素直に受け止めた
その唇は一瞬で離れちゃったけど
私はすごく嬉しかった
…
そう言って私を抱きしめた
私も抱きしめ返した
玲於の手が
私の頭を包みながら
髪の毛を撫でる
そんな感じ
また素っ気ない態度に戻っちゃったけど、そこも好きなんだよね私笑
辺りも暗くなってきたし、
今夜は玲於くんのおうちに朝までいられるかな…?なんてね
やっと思い出したあなた
たくさんのピザを玲於くんにとっもらうことになった
ピザを注文して、来るまでに色々なことを話した
それからもっともっと
もっともっと
たくさん話した
またピザが届いて食べながら、
飲み物を飲みながらも
ずっと
沈黙は一度もなかった
ご飯を食べ終わってからも
お互い自然に笑いながら
もっとたくさん話した
笑いながら私はお風呂場へと向かった
玲於くんの
私には大きすぎる服が置いてあった
これならミニワンピみたいだから
ズボンとか歯履かなくて良さそうかな?笑
まっ来てみてのー、だね
自分の服を脱ぐと、腕に傷があった
まっ、事故の時のね
それを見るたびに
事故の瞬間を思い出してしまう
それが一日も長引くこともある
だけど今日は玲於がいるから
なんとか乗り越えられそう
大丈夫
私はそこから15分くらいでシャワーを浴び終えた
色々時間がかかるのは女の子だし、ね、しょうがないもん笑
歯磨きもしたし、
髪もほどほどに拭いたし笑
おっけい!笑
そして玲於の服を来て、
玲於のいるリビングに戻った
案の定、ワンピースみたいになった笑
飽きるくらい?
それっていつ?
今日?
まぁいいや
そこから10分くらいで玲於くんもシャワーから戻ってきた
あれ、なにも答えてくれないじゃん
さみしい!!笑
聞こえなかった?
ならもう一回…!
私は玲於の前に経った
玲於くんが目の前にいるのは確かなんだけど、この今の状況。
また玲於の唇が私の唇に触れた
それはさっきよりも長くて
深いものへと変わっていった
また唇が重なった
今日はもう、玲於に私を委ねるしかないかもっ、…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。