12月31日。
この世界線は本編とは別の世界線だ。だから今頃、本編では俺はインドにいるんだろうな。
年が明けてから本編が更新される前にちょっとした箸休めとして、今回は俺、村本爽人視点じゃなくて三人称視点で俺たちの様子を覗いていこう。
爽人の家の2階で作業をしていた正晴が、1階へ降りてくるやいなやそう言いました。
爽人は年越し蕎麦を用意していたところでした。
今はまだ22時頃。ちょうどこの話が投稿される頃です。
本場の冬が始まろうとしているこの寒さに、窓から外の様子を見た正晴は少し震えました。
大晦日の日に投稿されたこの話を当日に読んでくれている人は少ないかもですね。読んでくださっている皆様には心よりお礼申し上げます。
この話を書いているのは28日なので実際に22時にtuki.様が歌っているのかは分かりませんが、そこは割愛していただけると幸いです。
爽人は正晴の前にそこそこ大きい器に入った年越し蕎麦を出しました。
ほぼ同時に麺を啜った2人は、お互いに顔を見合わせました。
正晴は少しの希望を抱いてダシの効いてそうなスープを飲んでみました。
「お前舌どうなってんだ」と言う爽人の視線に、正晴はダラダラと冷や汗をかき始めました。
正晴をイジるには最高のネタを手に入れた爽人は大笑いしながら蕎麦を平らげました。
正晴も、「クソッ」と言いながら蕎麦を完食しました。
2人でソファに座りながら、紅白歌合戦を鑑賞していれば、きっと簡単なことでしょう。そう、きっと簡単なはずです。
そして時間は流れ、除夜の鐘が鳴り響きましたが2人の耳に届くことはありませんでした。また来年、チャレンジしてみましょう。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。