えーっと、此処にいるのは、

小田さんと

北川さんと

山井さんと

青木さんですね

じゃ、話すけどもしこれ以上聞きたくない、って思ったら
みんなのところに戻ってくれて構わないからね、

私がよく大人っぽい、とか大人びてる、とか言われる理由はね、

幼い頃から色々経験しすぎたんだよ

私は、別に貧乏でもない、どちらかといえば裕福な家庭に生まれた。
5,6歳のときに、敵しかいないようなところに送り込まれて、いじめられてた。
そんな中、1人だけ、私のことを庇ってくれた人がいて、私もその人を信用してたし、大好きだった。
でも、ある日その人が突然裏切って、私のことをいじめ始めたの。
その日から私は人を信用することが苦手になった。

でもね、私の不幸はこれだけじゃ終わらなかったの

小学校2年生ぐらいの頃、私は普通の人と容姿が少し違うから、っていう理由でまた、いじめられた。
もちろん、前の人とは同一人物じゃないんだけどね、笑

だから、私は逃げた。
その学校を退学して、韓国へ留学しに行ったの。2年間、という約束で行かせてもらえた。
そして、ほとぼりが冷めたと思われる2年後、私はまた同じ学校に転入した。
幸い、校長が知り合いで、メイクも許されてたから少しだけメイクをして、名前も変えて転入したの。

うーん、今考えたらこんなのマシな方だよ笑

でもね、まだ不幸は続いた。

私が小学6年生の頃、両親が殺された。しかも目の前で。

私の両親は、嶺亜がヤンキーに絡まれてるところを見つけて、庇ったの。
傷だらけだった嶺亜の手当を私に任せて。
私は大丈夫だと思った。
だって、父も母も、武術を嗜んでいたことがあったから、絶対に勝てると思った。
でも、アイツらは拳銃を使って、父と母を殺した。
私が手当を終えて、現場に行くと、アイツらの姿はなく、真っ赤に染まって、今にも息絶えそうな
父と母が横たわってただけだった。
それからすぐに警察と救急車を呼んだけど、間に合わなかった。
ま、その後犯人は捕まったんだけどね、

元々1人っ子だった私は、父方の叔母夫婦に引き取られ、養女になった

嶺亜は私の従兄だよ笑　その引き取ってくれた叔母夫婦の息子。
だから、私たちは直接の血の繋がりはないけど、兄妹なんだよ、
でも、私が養女でも、嶺亜は私を実の妹のように可愛がってくれた。

ううん、まだ終わりじゃなかった

私が中学2年生のとき、その叔母夫婦が亡くなった。
交通事故で、信号無視をした車が突っ込んで来たんだって。

そしたら、私たち2人だけになっちゃってさ、それから暫く一緒に暮らしてたんだけど、

私のことを脅して、「付き合って」って言ってくる人がいたの、
付き合うしかなくて、彼の要望ですぐに彼の家に引っ越したんだけど、
束縛が酷くて、終いには監禁されちゃた笑
ま、そこから助け出してくれたのは琴音と嶺亜なんだけどね、

そんな感じで今、私は此処にいる。

あ、このことはみんなには内緒だよ？嶺亜や琴音には話してもいいけど、笑

あ、あと敬語やめてくれない？一応私のほうが後輩だし、

あれ、此処の事務所って入所順じゃなかったっけ、？

まぁ、無理に敬語辞めないでもいいよ、自分がそっちのほうがしっかりする、って思うなら
そのままで

HiHiよりも歳近いからね笑　よろしく、