第2話

プロローグ
544
2022/05/22 06:43
ユズ
ユズ
ヨナ姫、そろそろ出発しましょう
外套を見にまといフードを深く被ったヨナ姫はこの国を一望できる崖先に立っていた。
ヨナ
ヨナ
うん・・・。ここは冷えるね
ハク
ハク
山沿いですから
冷たい風が私達の間をすり抜け、天高く舞い上がっていく。
ヨナ
ヨナ
凍りそう・・・。あの頃の私は城の外がこんなに寒いってこと知らなかった





ここは高華王国。


そして、かつての私の城。

緋龍城は当時、王の他には世継ぎの皇太子も、世継ぎを産む皇后も無く。






ただ・・・齢一五の皇女が大切に大切に育てられていた。

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