*・゜゚・*:.。..。.:*・大我STORY・*:.。. .。.:*・゜゚・*
私はまだ、あの声に名前を呼ばれれば
反射的に振り向いてしまう
なのに大我君に手を引っ張られ
足が止まる事はない
そんな事をしていると
樹が私達に追いついた
大我君は咄嗟に私と樹の間に入って
私は大我くんの手をギュっと
握る
〜あなたの家にて〜
タクシーの中で大我君は
やっと泣き止んで、ずっと鼻をすすってる
私は最後に、ちゃんと樹に
気持ちを言えて良かった。
多分、一生大切な人なのは
変わらない。夢、叶えてほしいから
愛してる……でも、近くにはいられない
だって…………
言い終わらない内に
大我君からキスがたくさん降ってくる
何回か軽いキスをされて
顔が離れると
また、どちらからかキスをしていく
その日、初めて私達は体を重ねた
愛がいっぱいの穏やかだけど
いやらしい手つきに
何度も絶頂を味わった……
大我君の愛は太陽の様にあったかくて
包み込むような愛。
樹の愛は月。追っかけても届かない。
でも、追っかけずにはいられない。そんな愛。
どっちがいいのかなんて
分からないけど、
私の手で幸せにしたいと思ったのは
大我君だった。
………………end…………………
〜仕事場にて〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!