第16話

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2021/09/22 10:44




次に目を開いた時。目の前にあるのはジェニオンニの優しい笑顔だった。




ふと目が合えばより一層優しい笑顔を見せてくれて、私の前髪を整えるように撫でてくれる。




腰を起こしてみると久しぶりに感じる痛みに顔を歪める。




大丈夫?と腰を摩ってくれるオンニの手はさっきとはまた違う温かさがあって、ほっと安心して。



あなた
今何時?
ジェニ
ジェニ
七時くらいかな。そろそろお夕飯にする?私作るよ
あなた
いいの?また変なの入れないよね?
ジェニ
ジェニ
あれ、気づいてたの?笑
あなた
何入れたかはわかんないけど、絶対なんか入れたでしょ
ジェニ
ジェニ
睡眠薬をちょっとだけね。一日に何度もするほど鬼畜じゃないから安心してよ笑
あなた
それならいいけど…オンニが食べたいもの作ってよ
ジェニ
ジェニ
ん〜…わかった!無理しないでゆっくりしててね
あなた
こういう時だけ優しいよね…笑
ジェニ
ジェニ
あ〜入れちゃおっかなぁ?
あなた
入れたら次覚悟しといてね?私オンニほど優しくないから
ジェニ
ジェニ
怖い怖い笑





笑いながら部屋を出ていったジェニオンニを見送って少し痛いくらいの腰を持ち上げてベッドシーツを変える。




いやぁ…抱かれたのはいつぶりだろうか。かなり久しぶりじゃないか?




いつだかにジスオンニに同じようなことされたっきりだな…抱かれるのあんま好かないんだよね…




剥ぎ取った湿ったシーツを丸めて、脱衣所へ放り投げる。




取り出した柔軟剤の香りのするシーツを広げてベッドにセットして。




サラサラのシーツの上に飛び込めば柔軟剤の香りが部屋いっぱいに広がって。




さっきまでのいかがわしい気持ちがスーッと薄れていく音がする。




そのタイミングでジェニオンニの声がして、リビングへ向かえば鼻腔を刺激する大好きなお肉の匂い。



あなた
わぁ…オンニわかってるね
ジェニ
ジェニ
でしょ?私はあなたのパートナーだもん
あなた
パートナーとか作った覚えないけどね
ジェニ
ジェニ
じゃあ今ここで私をパートナーにしてよ
あなた
...本気?
ジェニ
ジェニ
うん。なんなら私出会った時からずっと狙ってたんだけど
あなた
まじ笑 全然知らなかったんだけど
ジェニ
ジェニ
誰にも言ってなかったからね笑
あなた
ジェニオンニなら言い寄ってくる人沢山いそうなのに
ジェニ
ジェニ
そりゃもうわんさかいたよ。でも全部断った
あなた
なんで?
ジェニ
ジェニ
私がずっとあなたしか見てなかったから。
あなた
その割には話したことなかったけど
ジェニ
ジェニ
あの時はシャイだったからかな
あなた
バカ言わないでよ笑 あんなガン飛ばしてきてたくせにさ
ジェニ
ジェニ
あ、それもバレてた?ガン飛ばしてたわけじゃないんだけどな
あなた
え?あれでガン飛ばしてなかったの?
ジェニ
ジェニ
うん。見てただけだよ?
あなた
…申し訳ないねそれは笑





そんな昔話に花を咲かせながらオンニの作ってくれた夕食を口に運ぶ。




ここまで美味しい夕食をこの家で食べたのは久しぶりだから少しだけ感動してしまって笑




オンニと一緒にどう?美味しいでしょ?なんて言いながら食べ終える。




お風呂に入ろうという話になった途端にオンニがまた少し悪い顔をして一緒に入ろう?なんて。




さっきあんなことした人と一緒に入れるわけないのに笑




先入ってよと言えば文句を垂れながらも脱衣所へ向かっていく。




…この後はもう何もなければいいけど



























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