第8話

スカビオサの過去 前編
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2022/08/22 01:44 更新
スカビオサ視点
あの女を苦しめている途中で、ふと昔のことを思い出す。
裏切りだらけのあの時を─────
私の家は、近所でも有名な会社を同族経営している裕福な家だった。
家族3人とメイドふたりと執事ひとりで、仲良く暮らしていた。
でも、お母様の死によりお父様は変わった。
父
おい、××××××、おせぇんだよ。もっと早く動け。
過去のスカビオサ
過去のスカビオサ
も、申し訳ございません!お父様!
優しかったお父様は全ての者に厳しくなり、へまをしたメイドや執事には殴りかかろうとしたこともあった。
そのため、メイドも執事もみんな辞めてしまった。
だから私がメイドの代わりになるしかなく、毎日苦しみ続けた。
私だって抜け出したかったけれど、血縁関係がある以上、抜け出せなかった。
それに周りから言われ続ける「あなたは次期女社長」という言葉が私の絶縁するという手段も、家出するという手段も、かき消そうとする。
...
とある日、私の苦しい日々に一筋の光が差した。
アノヒト
アノヒト
××××××様、迎えに来ました。
過去のスカビオサ
過去のスカビオサ
...?
アノヒトあの時の執事が助けの手を差し伸べてくれたのだ。
アノヒト
アノヒト
××××××様は、私達が辞めてから私達の代わりとなり、お父様の近くで苦しんでいらしたことを耳にしました。
アノヒト
アノヒト
それは私達の責任でもありますので、××××××様をここから連れ出すことにしました。
アノヒトはすっと跪いた。
アノヒト
アノヒト
××××××様、一緒に逃げましょう!
話を聞いていると、いつの間にか私はアノヒトに恋情を抱いていた。
過去のスカビオサ
過去のスカビオサ
...ありがとう。お言葉に甘えて、私も逃げるわ。
それから数ヶ月が経った。
アノヒトの家での居候も慣れて来た頃だった。
その日の夜はことが出来なかったので、1度リビングで水を飲もうとした。
アノヒト
アノヒト
wwwwwwwwww
過去のスカビオサ
過去のスカビオサ
(...?まだ起きているのかしら。)
アノヒト
アノヒト
ああ、わかってるよ!あいつもだんだん警戒心解けてるみてぇだし、殺るなら今だぜ!
ガチャリとリビングの戸を開ける。
アノヒト
アノヒト
...あ、××××××様。
まだお眠りになられてなかったのですね?
過去のスカビオサ
過去のスカビオサ
えぇ。少し喉が乾いたので、水を飲もうかと。
過去のスカビオサ
過去のスカビオサ
電話をしていたみたいだけど、大丈夫?
.
おーい??───?どうしたー?
ピッ
アノヒト
アノヒト
気にしないでください。友人が少し話そうとしていたみたいなので。
過去のスカビオサ
過去のスカビオサ
え?でも...
過去のスカビオサ
過去のスカビオサ
「警戒心」とか「殺る」みたいな言葉が聞こえたのだけれど...
アノヒト
アノヒト
...聞いていたのですか?
優しい私の好きなアノヒトとはまるで別人の、低く怒りを含んだ声だった。
アノヒト
アノヒト
そうです。私はあなたを殺すために、執事になり、あなたの母を殺し、あなたの父を豹変させました。
過去のスカビオサ
過去のスカビオサ
っ!!??
アノヒト
アノヒト
私はこの理由で執事を辞め、あなたを助け出す振りをして殺す...そんな計画を仲間とし、私は実行犯だったのです。
突然過ぎて現状を受け入れられない。受け入れたくない。
私の好きな────は嘘の姿だったの?私は私を殺そうとするものを好いていたの?
アノヒト
アノヒト
バレてしまっては仕方ありません。行動を早めるとしましょう。
そう言ってアノヒトはキッチンから鋭く光る包丁を取りだした。
こんにちはにゃん
現在絶賛語尾にゃんなんだにゃん悲しいにゃん気にしないでにゃん
ここでスカビオサの過去がわかったにゃん!!てことでスカビオサの名前の由来も言うにゃん!!
これにゃん
スカビオサの過去もここから考えたにゃん
ちなみに話中の××××××はスカビオサの本名、────はあの人の本名にゃん
ちょっと長くなったにゃん!
まぁおつめりにゃん!

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