新幹線に乗って暫く時間が経った時、突然そんなことを言われた。
トゲのある言い方をした自覚はある。
どうにもこの話題はダメだ。
これからヒーローと関わることが増える。当たり前だけどこの話題も増える。早く慣れないと…
私がそう言うと、常闇は訝しげな表情をした。
納得したような納得していないような曖昧な反応を返されこの話題は終わった。
常闇の言いたいことが分からなかった訳じゃない。
でも、私はヒーローが嫌いな嘘つきだから。ヒーローには何も話さないし、教えない。
駅に着くと、赤い羽根を揺らしニコニコと人当たりのいい笑顔をうかべた男性がいた。
羽を使い飛び上がったホークスの背を、私は擬似浮遊で、飛べない常闇は走って追いかけた始めた。
のだが…
着いといでって…この人着いてこさせる気ある?
空には障害物なんてないが走っている常闇は違う。信号に捕まって見失いそうになってを繰り返している。
てか私もそこそこ速度出してるんだけどホークスはめちゃくちゃ余裕そうだな…
駅から数分飛んで事務所らしきビルに着いた。
事務所の前に降りたホークスはホークスの後ろに降りた私に振り返ってそう言った。
ホークスは全然本気じゃない。今の速度はきっと彼にとっては全然速くない。
そう言って笑うホークス。
違和感…作り笑顔? なんか本心見せない感じだな
不思議な人だ
ホークスの指さした先を見れば、確かに走っている常闇の姿があった。
息切れしてる常闇にお構い無しか…
まあいいや















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!