第33話

No.29 常闇の口調
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2024/08/03 08:00 更新
常闇踏陰
常闇踏陰
玉条はヒーローが嫌いなんだろう?
新幹線に乗って暫く時間が経った時、突然そんなことを言われた。
玉条(なまえ)
玉条あなた
まあね。それがどうかした?
トゲのある言い方をした自覚はある。

どうにもこの話題はダメだ。

これからヒーローと関わることが増える。当たり前だけどこの話題も増える。早く慣れないと…
常闇踏陰
常闇踏陰
ヒーローが嫌いと言う割に俺たちと普通に接しているだろう? 本当にヒーローが嫌いなのか?
玉条(なまえ)
玉条あなた
それってヒーローが嫌いなことと何か関係あるかな?
常闇踏陰
常闇踏陰
俺たちはヒーロー志望だ。ヒーローが嫌いならそれを目指す俺たちと仲良くしたくないというのが普通ではと…
玉条(なまえ)
玉条あなた
そうかな
私がそう言うと、常闇は訝しげな表情をした。
玉条(なまえ)
玉条あなた
私が嫌いなのはヒーローであって緑谷出久でも麗日お茶子でも飯田天哉でもない。相澤先生だってヒーローだけど相澤先生は相澤先生。嫌いじゃないよ
常闇踏陰
常闇踏陰
いや、まあそれはそうなんだが
玉条(なまえ)
玉条あなた
人使もヒーロー志望だけど好きだしね
常闇踏陰
常闇踏陰
…そうか
納得したような納得していないような曖昧な反応を返されこの話題は終わった。
常闇の言いたいことが分からなかった訳じゃない。




でも、私はヒーローが嫌いな嘘つきだから。ヒーロー君 た ちには何も話さないし、教えない。
???
常闇踏陰くんと玉条あなたちゃん?
駅に着くと、赤い羽根を揺らしニコニコと人当たりのいい笑顔をうかべた男性がいた。
常闇踏陰
常闇踏陰
如何にも。よろしくお願いします
玉条(なまえ)
玉条あなた
(如何にも…)
玉条(なまえ)
玉条あなた
玉条あなたです。よろしくお願いします
ホークス
ホークス
ん、よろしくね〜
ホークス
ホークス
じゃあとりあえず事務所行こうか。着いといで。常闇くん、あなたちゃん
常闇踏陰
常闇踏陰
御意
玉条(なまえ)
玉条あなた
はい
玉条(なまえ)
玉条あなた
(御意…)
羽を使い飛び上がったホークスの背を、私は擬似浮遊で、飛べない常闇は走って追いかけた始めた。



のだが…



着いといでって…この人着いてこさせる気ある?




空には障害物なんてないが走っている常闇は違う。信号に捕まって見失いそうになってを繰り返している。

てか私もそこそこ速度出してるんだけどホークスはめちゃくちゃ余裕そうだな…
玉条(なまえ)
玉条あなた
流石No.3…
駅から数分飛んで事務所らしきビルに着いた。
ホークス
ホークス
あなたちゃん速いね〜
事務所の前に降りたホークスはホークスの後ろに降りた私に振り返ってそう言った。
玉条(なまえ)
玉条あなた
そうですか?
ホークスは全然本気じゃない。今の速度はきっと彼にとっては全然速くない。
ホークス
ホークス
うん。クラスでも速い方でしょ? まあドラフト指名参加したの初めてだから雄英生がどれくらい速いのか知らないけど
そう言って笑うホークス。
違和感…作り笑顔? なんか本心見せない感じだな
ホークス
ホークス
どうかした?
玉条(なまえ)
玉条あなた
常闇はいつ来るかなと
不思議な人だ
ホークス
ホークス
あ、そう言ってる間に来たよ
ホークスの指さした先を見れば、確かに走っている常闇の姿があった。
常闇踏陰
常闇踏陰
ハァハァ…
ホークス
ホークス
んじゃ2人ともコスチューム着て来てね
息切れしてる常闇にお構い無しか…

まあいいや

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