第53話

第三十三章「嘘」
59
2023/02/23 10:00 更新
五神 華
五神 華
「リィナがキレたらってやつを友達が考えたらしい」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「急な前書き」
五神 華
五神 華
「ゲーム楽しいよね」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「はいはい」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「っていうか、うぷ主。友達にこの小説色々と指摘されたんでしょ?直さなきゃ」
五神 華
五神 華
「ワ、ワカッテルモン」
五神 華
五神 華
「ジカンナイカラ、コンドネ」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「何故、カタコト………」
五神 華
五神 華
「一度で良いから希の本気を見てみたい」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「急だね。でも希の事だから並大抵の事じゃ本気ださないよ?戦闘面だと」
五神 華
五神 華
「うーん、希らしい」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「早く本編進めないと」
五神 華
五神 華
「あ、今回希sideも入ります」
五神 華
五神 華
「それじゃあ本編どぞ」
リィナ・スカーレット
「というか……刃さんはどうして此処が分かったんです?」
気になるんだよなぁ
死鬼神 刃
「さっきも言ったが、凄まじい戦いだったからな、こんなパワーのぶつかり合いくらい容易く感知出来る」
リィナ・スカーレット
「嗚呼………成程」
うん、それ程ヤバかったと。
というか右腕めっちゃ痛いんだけど!?

これ、折れてるんじゃない???
死鬼神 刃
「しかし………槍突き刺されて尚もこうして動けるとはな
吸血鬼の治癒能力には目を見張る物がある……
……僕も欲しいくらいにはな」
リィナ・スカーレット
「動く度に意識飛びそうな程痛いですけどね………能力を使ってそれだけは防いでます」
自分でも良く動けるなとは思うけどね。
死鬼神 刃
「………皮肉な事だな
僕を倒した神、刀々神 海燕の力を取り込んだ、僕を更生させた吸血鬼、刀々神 リィナともあろう者が……
今はこうして僕に助けられてるとはな」
リィナ・スカーレット
「本当すみません………助かりました」
やっぱり私は何も出来ないんだなぁ。
死鬼神 刃
「気にするな、レミリアお嬢様からのご命令でもあるからな」
リィナ・スカーレット
「レミィ姉が?」
レミィ姉が刃さんに?
死鬼神 刃
「お嬢様は能力を使って事の顛末を見ていたようでな
一段落したあと、僕を此処に向かわせた訳だ」
リィナ・スカーレット
「あー………成程」
そういう事だったのか。
死鬼神 刃
「つまり、今向かっている場所は紅魔館
希に見てもらえば少しは良くなるだろう」
リィナ・スカーレット
「確かに、そうですね」
希、びっくりするだろうけどね。
そこからは刃さんは無言になる。
私も無言だったけど。
死鬼神 刃
「……………着いたぞ
話は既につけてある」
リィナ・スカーレット
「ありがとうございます、刃さん」
死鬼神 刃
「…………ふん」
 そのまま刃さんは何処かへ行ってしまった。
さて、希の所へ行こう。
リィナ・スカーレット
「希〜」
暁月 希
「…………その大怪我で良く動けたね」
私が医務室に入ると希は此方を向いて開口一番そう言った。
確かに本当にこの傷で動けるのが謎だよね。
リィナ・スカーレット
「しょうがないんだよ…………」
結局は此処まで歩かなきゃだしね。
そのまま私は動こうとする。
暁月 希
「動かないで、それ以上動けばリィナであろうとも………死ぬから」
そう言って希は無数の魔法陣を展開させ、治癒をかけてくれる。
暁月 希
「てか、何したら骨にヒビ入る訳?」
あ、折れてなかったんだ。ヒビで止まってたんだね。
リィナ・スカーレット
「……………殴り合いました」
暁月 希
「リィナ、体術苦手なのに!?」
驚いた様だけれども治癒魔法の手は止めない、器用なものである。
リィナ・スカーレット
「ぅ……だって………」
私は先程の出来事を簡単に話した。
暁月 希
「どっちにしろ両者規格外なんだよねぇ………でもリィナの《幻想・ドラマティックナイトメアラジング》が防がれたのは驚きだよ」
リィナ・スカーレット
「いや、私もびっくりしたから」
暁月 希
「私の周りって規格外だらけだよねぇ」
リィナ・スカーレット
「(希も規格外なんだけどね〜)」
能力自体規格外なのを自覚してないのが希である。
暁月 希
「…………よし、これで良いかな」
リィナ・スカーレット
「ありがと、希」
流石、希。傷一つ………無いと思う。
暁月 希
「悪いけど、骨は完全には繋げなかった。無理して動かせば今度こそ危ないから気を付けてよ?」
リィナ・スカーレット
「ん、分かった」
それだけでも十分だよ。
暁月 希
「全く………無理のし過ぎ。スペカの奥義も使うなんて……まぁ、今回ばかりは仕方ないと思うけど」
リィナ・スカーレット
「あはは…………デスヨネー」
スペカの奥義使って動けてる自体が凄いと思う。
暁月 希
「兎に角!無理し過ぎは禁物!いくらリィナが吸血鬼だからと言って無敵じゃないんだよ?」
リィナ・スカーレット
「そもそも私は滅多に吸血鬼の力使わないもん」
私の場合、使うにはちょっとした手順が必要なんだよね。
暁月 希
「…………というか刃さんそこにいます?気配するんですけど」
リィナ・スカーレット
「あ、確かに」
やっぱり、希凄い(*'▽'*)
死鬼神 刃
「………居るぞ
失礼する」
そう言って刃さんは入ってくる。
暁月 希
「はい、どーぞ」
死鬼神 刃
「少しリィナに話がある
済まないが、二人きりにさせてくれ」
暁月 希
「分かりました、リィナ」
リィナ・スカーレット
「ん、分かってるよ」
無理しないからだいじょーぶ。
暁月 希
「それじゃあ」
そう言って希は医務室を出て行った。
死鬼神 刃
「………………….行ったか」
リィナ・スカーレット
「ですね」
凄い慎重にしますね、刃さん。
死鬼神 刃
「………………単刀直入に言う
狂神からの報告によれば………刀々神の反応が完全に消滅
同時に裏神も失踪したらしい」
リィナ・スカーレット
「っ……………!?」
海裏さんまで!?
死鬼神 刃
「刀々神の消滅は恐らくアテネードによるもの
問題は裏神だ………僕にも失踪の理由には検討が付かない」
リィナ・スカーレット
「………………」
一体海裏さんは何処へ…………?
死鬼神 刃
「シックザール帝国は今No.1とその優秀な秘書を同時に失って混乱状態だ
それ程、エルミナの天国到達が僕達に与えた影響は大きい」
リィナ・スカーレット
「……………ですよね」
私がもっと早く着いていたら…………。
死鬼神 刃
「………シックザール帝国は一時的に僕と刀々神の遺児で管理する事とした
以上が狂神からの報告だ
君も刀々神一族なのだから、君にも報告する義務がある」
リィナ・スカーレット
「……………そうです、か」
刃さん達が管理してくれるなら安心だね。
死鬼神 刃
「では、僕からの話は終わりだ
僕はこれから館の掃除があるのでね、これで失礼するよ」
そう言って刃さんは部屋から出て行った。
リィナ・スカーレット
「ふー……………」
私は大きく息を吸う。
まだ色々と情報を飲み込めていない。
それでも、キチンと把握して、飲み込んで、前に進まなくてはならない。
リィナ・スカーレット
「…………ねぇ、カイ兄。神様は私の事、一人にしたいのかな。…………神様の事良く分からないけどさ…………漸く、人を信じても良いって、思ったのにね……………」
私は誰も居ない医務室で1人、自嘲気味に呟いた。
勿論、返事が返って来る事など無い。
やっぱり、一人って…………寂しいな。
私はそっと医務室にいくつかあるベッドの内の一つ………私の診察に良く使われるベッドに座る。
そのまま私は自身の首に手をかけた。
でも、すぐに手を引っ込める。
まだ、やるべきことが残っている。
私はそのままベッドから降りると、自室へと戻る為、医務室の扉を開けた。
(希sides)
暁月 希
「……………」
私はレミリアさんの部屋から出ると一度伸びをした。
まさか、あんなことになっているなんて予想外だった。
確かにこれはリィナに話せない。
暁月 希
「さて、リィナの部屋に行こうか」
私は少し重い足取りでリィナの部屋に向かった。
暁月 希
「ふぅ……………」
リィナ、落ち込んでたな………。
つい先程まで私はリィナの自室でリィナと話していた。
もう少し話していようと思ったがリィナの怪我の事も考えた結果、また後で来る約束し、リィナの部屋を後にした。
暁月 希
「もう少しお仕事やろっかな………」
私がこの後どうしようかと考えながら廊下を歩いていると少し先に刃さんがいた。
死鬼神 刃
「……………」
暁月 希
「あ、刃さん」
刃さん、廊下掃除してるみたい。
死鬼神 刃
「なんだ?」
暁月 希
「お掃除お疲れ様です」
あんまり喋った事無いけど、凄い人ってのはリィナに聞いてるんだよね。
死鬼神 刃
「おう
……俺も久々に身体を動かさねぇとな………
そうだ希、お前俺と殺り合え」
暁月 希
「へ?私、ですか?」
私戦闘強く無いですけど………?
死鬼神 刃
「リィナは無理、お嬢様や妹様を戦わせる訳にはいかない
咲夜や美鈴は忙しく、パチュリー様も手が空いて無さそうだ
よって消去法でキミになる」
そういえばラズも長期任務で居ないんだっけ………凄い嫌そうな顔して任務だって言ってたけど。
暁月 希
「まぁ、良いですけど………私、強くないですからね?」
死鬼神 刃
「多少舞えれば問題ない
一応治癒の準備でもしておくといい」
暁月 希
「はぁ………分かりました」
ほ、本当に大丈夫かなぁ………確かにリィナに戦わせる訳にはいかないから私が行かなきゃだけど。
今回ばかりは《神威》使わなきゃかなぁ。
死鬼神 刃
「裏庭に出るとしよう………
そこならひとしきり暴れても問題ない」
暁月 希
「分かりました」
死鬼神 刃
「………………」
そうして刃さんは無言で歩き出した。
暁月 希
「……………」
私は刃さんに無言で着いて行くのだった。
紅魔館、裏庭にて
死鬼神 刃
「さて………何かやり残した事は無いか?
あるのならここで引き返せ」
暁月 希
「無いですよ」
今日分の仕事は終わらせてあるからね。
死鬼神 刃
「そうか………
……なら、始めようか?」
そう言って刃さんは両手に神器と血液の刀を出現させた。
暁月 希
「ええ、始めましょう」
私も昔から使っている短剣を取り出し、構える。
死鬼神 刃
「…………………」
直後、私と刃さんの距離が一瞬で詰められていた。
暁月 希
「ッ!」
早い!!
私はそのままバク転して避ける。
死鬼神 刃
「ふっ……………!!」
刃さんは血液の針を私が避けた先にいくつか配置した。
危ないですね!?
暁月 希
「っと!?」
私はそのまま無理矢理身体を捻り、着地場所をずらした。
死鬼神 刃
「いい身のこなしだ
これなら当分はもちそうだな」
暁月 希
「それはどーも!」
褒められてるのか分かんないけど!
私はそのまま短剣を投擲する。
死鬼神 刃
「ほぅ…………」
刃さんは刀を地面に刺して、二本指で短剣の刃を掴んで止めた。
うん、規格外だね。
しょうがないので私はある技を使う。
暁月 希
「炎符・エンティルリンスター!」
炎の鳥が刃さん目掛けて飛んでいく。
死鬼神 刃
「なるほど…………」
しかし、刃さんは先程掴んだ短剣を炎の鳥に向けて投げ、炎の鳥を切り裂いた。
暁月 希
「そう来ますか……………」
目眩しが彼に効くとは思わないが、目眩しとして私は弾幕を放つ。
死鬼神 刃
「確実に始末する……」
直後、刃さんは赤黒い空間に入った。
暁月 希
「(これ、リィナ言ってたやつじゃ………)」
私は構えたまま、刃さんの位置を把握しようとする。
しかし、刃さんは赤黒い空間を駆使して様々な所から現れては消えたりする。
そのせいで刃さんの位置を特定出来ない。
把握しなければ攻撃すらままならない。
死鬼神 刃
「ここだ!!」
刹那、刃さんは私の真正面に現れて私の頭を掴み、打撃を加えていく。
暁月 希
「ッ…………《氷鳥・アルストロメリア》!」
私は近距離で氷の鳥を放った。
これは流石に避けられない筈。
死鬼神 刃
「この状態でも技を放ってくるとは………」
刃さんは瞬時に血液のバリアを展開した。
そうだよね、避けなくてもバリアとか結界とかがあるもんね、うん。
暁月 希
「《氷炎蝶・アルストロメリアリンスターフェリルカ》!!」
私は瞬時に刃さんの背後に回ると、炎と氷の蝶を無数に放つ。
死鬼神 刃
「我がバリアはその程度で破れはしない………」
そう言って、刃さんはバリアを展開したまま睨みつけてきた。
暁月 希
「でしょうね!」
これも無理、と。
流石にこれ以上はキツい………。
死鬼神 刃
「さて、そろそろ、お前に見せてやろう
僕が吸血鬼となった事により得た力を………」
そう言って刃さんは何か気を溜めている。
暁月 希
「……………?」
何か、来る。
死鬼神 刃
「水は気化、つまり蒸発すると周りから熱を奪う
人は60%が水分と言われている
では、その水分のうち幾分かを蒸発させると、人はどうなると思う?」
私はほんの一瞬、考え込んだ。
何故今、そんなことを聞くのだろう?
殆どの人が答えられるであろうこの問題。
勿論、答えは。
暁月 希
「…………死ぬ?」
簡単に言ってしまえばこうなる。
死鬼神 刃
「端的に言えばそうなる
まぁ実際に……体感してみるがいい!
気化冷凍法!」
直後、刃さんは私との距離を詰めて私を掴むと、水分を蒸発させて全身氷漬けにした。
暁月 希
「……………!!」
しまっ…………!!!
死鬼神 刃
「最も残酷な死を送ろう!」
そのまま刃さんは掴んだ部分に力を込め、全身をそのままバラバラにさせた。
暁月 希
「ッ…………」
意識を保てない。
このままじゃ、リィナ、が………!
死鬼神 刃
「ちょいとでもこの僕が反省したとでも思ったか?『リィナ・スカーレット』よ
さっきからずっと見ているのだろう?」
リィナ・スカーレット
「ッ……………!」
リィナがガリッと歯噛みをしながら出て来た。
死鬼神 刃
「しかし、『人間』
バラバラにされてもなお生きているというのか?
しぶとい奴だ…………」
リィナ・スカーレット
「……………っ」
リィナが此方を心配そうに見つめてくる。
本当、心配症だなぁ。
死鬼神 刃
「見ていろ、リィナ・スカーレット
これが、貴様の親友の最期だ」
直後、私の意識は本当にぷっつりと途切れた。
リィナ・スカーレット
「希……………?」
自身の口から、掠れた声で親友の名が漏れた。
目の前の状況を把握したくなかった。
だって、親友が味方である筈の人に“殺された”のだから。
何故?

何の為に?

味方である筈の彼が、何故?
同じ様な問いが頭の中をグルグルと目まぐるしく駆け巡る。
ただ、脳裏には希が初めて笑ってくれた日の事がうつし出されていた。
死鬼神 刃
「僕はこの時を待っていたのだ
刀々神は死に、エルミナも滅び
僕も吸血鬼となり更なる力を得た
僕が成すべき事はただ一つ
『殺戮』だけだ
貴様ら……今まで僕をこき使ってきた分………きっちり落とし前付けてもらおうか……………」
刃さんは真紅の目を輝かせて、そう言った。
リィナ・スカーレット
「……………そうですか」
私は構えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー決めた。
前から決めていたでしょう?
大切な人達に手を出されれば、その人を“殺す”と。
死鬼神 刃
「貴様、前みたくまた手加減する気か?
あいにくだが…………僕の考えは変わらない
いくら貴様が諭したとて、僕は殺戮の道を歩み続ける」
リィナ・スカーレット
「手加減?御冗談を
私の親友に手をかけた以上………容赦はしません」
手加減なんかじゃないんだよ。
そもそも、勝てたのはカイ兄のおかげである。
死鬼神 刃
「そうか、なら存分に来い………」
リィナ・スカーレット
「《幻想・ドラマティックナイトメアラジング》!!!!」
刹那、私は刃さんの周りのみ空間を歪めた。
死鬼神 刃
「………………」
しかし刃さんはあえて食らって全身バキバキとなって、血も吹き出している。
リィナ・スカーレット
「………………っ!?」
刃さん(あの人)、何考えて……………っ!
死鬼神 刃
「その一瞬の硬直が命取りよ」
刃さんは、大量に吹き出した血液を巨大な槍状にして、全身を治した後思いっきり私に突き刺した。
リィナ・スカーレット
「ぐっ………………」
痛い。
でも、きっと希の受けた痛みはこんなものじゃ、ない。
死鬼神 刃
「僕の能力、忘れたか………?」
突き刺さった槍が散って、そのまま大量の針となり次々と突き刺さってくる。
リィナ・スカーレット
「《幻戯・天無蓮帝》!」
私は刃さんを捕らえようと辺りに鎖を荒れ狂わせる。
死鬼神 刃
「僕に攻撃すればする程、貴様が不利となるぞ?」
刃さんは鎖に当たって更に傷を増やしていく。
リィナ・スカーレット
「…………………」
負けられない。
だって、親友を殺されたんたんだから。
死鬼神 刃
「怪しげな行動を見せればすぐに対処する」
そう言って刃さんは血液を駆使して私を磔にした。
リィナ・スカーレット
「負ける訳には、いかないんですよ、絶対に!!!」
 私は魔法陣を展開して、その場の術を一掃する。
死鬼神 刃
「術式一掃、か………
だがその磔は僕の血液
術を解除しても血液までは消せまい
血液さえあれば、僕の能力で何度でも同じ事をするまで」
そう言って刃さんは私を再び磔にする。
リィナ・スカーレット
「………諦めない、絶対に!」
口の端から血が滴っているのが分かった。
無理してるんだなぁとは分かるけど、もう良いかなとも思ってしまう。
死鬼神 刃
「ふん……」
刃さんはその口の端の血も私に突き刺す。
リィナ・スカーレット
「ッ…………」
諦めない、諦められない。
死鬼神 刃
「完全なるトドメを……刺す………!」
刃さんはそう言って、私の血から大量に槍を形成して突き刺し、刃さん自身も私に指を突き刺して血を抜き取った。
リィナ・スカーレット
「っ、ぁ…………」
やばい、視界がグラグラしてる………。
死鬼神 刃
「絞りカスだ!」
刃さんは私から血を抜くと、私を投げ飛ばした。
リィナ・スカーレット
「………!」
ダメだ、動けない………。
そのまま地面に墜落する、その時だった。
ラズ・スカーレット
「………リィナ?」
聞き慣れたラズ兄の声が聞こえて、私はそのままラズ兄に受け止められる。
死鬼神 刃
「スカーレットの血は実によく馴染む………!
最高にハイってやつだァ!!!!!」
刃さんは赤黒い骨のような翼を大きく広げて咆哮した。
ラズ・スカーレット
「うへ、何アレ」
若干嫌そうな顔をしながらラズ兄は言った。
リィナ・スカーレット
「…………行かなきゃ」
倒さなきゃ………“殺さなきゃ”

希の、仇を取れない。
ラズ・スカーレット
「辞めとけ、その傷で動くのは自殺行為だ」
ラズ兄は真剣な表情で言った。
リィナ・スカーレット
「でも…………!」
私は、希の仇を取らなきゃ、いけないのに………!!!
死鬼神 刃
「最終ラウンドだ!」
刃さんは血液の針を今まで以上に大量に出した。
ラズ兄はそれを見てため息を吐いた。

私にどう言っても無駄だと思ったんだろう。
リィナ・スカーレット
「ラズ兄、あれ霊忌魂で斬れないの?」
ラズ・スカーレット
「斬れるには斬れるけどその間に殺られる」
何せ、ラズ兄の刀と刃さんの能力は非常に相性が悪い。
リィナ・スカーレット
「神様って頭撃ち抜いたらどうなるんだろ?」
えー………自分でも非常にサイコパスな発言をしてるのは分かってるもん!
ラズ・スカーレット
「流石に倒れるんじゃないか?………左右に避けるぞ」
身体能力強化の術を自身にかけながらラズ兄はそう言った。
リィナ・スカーレット
「了解」
死鬼神 刃
「のろっちいぞ!!!」
直後、血液の槍が二本、ラズ兄と私それぞれに飛んで来た。
リィナ・スカーレット
「だー!もう!」
私は更に身体能力強化の術をかけ、避ける。
ラズ・スカーレット
「叫んでないで集中力を持たせろ!気ぃ抜いたら死ぬぞ!」
そう言いながらラズ兄は的確に避けていく。
死鬼神 刃
「これでどうだ!」
目から高圧の血液のレーザーのようなものを飛ばしてくる刃さん。
リィナ・スカーレット
「何アレ!」
目、痛くないのかな!?
私は木々の隙間を使って避ける。
ラズ・スカーレット
「知らん!こういうのは希の得意分野だからな!」
ラズ兄は私と同じく木々の隙間を使って避けている。
確かにああいうやつの軌道を逸らすの、希得意だもんね。
死鬼神 刃
「    空裂眼刺驚(スペースリバースディンギーアイズ)………
外の世界より伝えられし技術だ………!」
そのレーザーのようなものは木を真っ二つにしてきた。
リィナ・スカーレット
「こっわ!?」
あんなの当たったら致命傷じゃない!?
ラズ・スカーレット
「あんなもんヤバすぎだろ………!」
私とラズ兄は兎に角避ける。
死鬼神 刃
「チッ………」
すると刃さんは二本の刀でラズ兄に斬りかかった。
リィナ・スカーレット
「ラズ兄!」
非常にヤバイ状況!?
ラズ・スカーレット
「わーってる!」
何度も言うが、ラズ兄の刀と刃さんの能力は非常に相性が悪い。
ラズ兄もそれは分かってると思うけど………。
ラズ兄は何枚にも重ねた結界を自身の目の前に張った。
死鬼神 刃
「ほぅ………」
刃さんは血液の針を何本も刺して、結界を砕いた。
ラズ・スカーレット
「剣撃・静真光九」
ラズ兄は刃さんに向けて斬撃を放つ。
近距離がダメなら遠距離で倒す、そう考えたのだろう。
死鬼神 刃
「グッ……ふははははは!」
刃さんは直撃するも驚異の再生能力で立ち直し、そのままラズ兄に指を突き刺して血を吸った。
ラズ・スカーレット
「っ……………」
ラズ兄は刃さんを突き飛ばして後退する。
リィナ・スカーレット
「ラズ兄!」
私は慌てて駆け寄ろうとする。
死鬼神 刃
「時よ……止まれ!」
刃さんが片目を紅く光らせると時間が止まった。
リィナ・スカーレット
「《幻想・詩幻灯無》!」
私はサラッと動いて、弾幕を放つ。
しかし、刃さんの姿が突然消えたと同時に血液の針で弾幕を相殺される。
リィナ・スカーレット
「ことごとく潰される………なら!」
私は再び周りの空間を歪め、刃さんを捕らえようとする。
死鬼神 刃
「一歩、遅かったな」
しかし、歪み始める前に空から声がした。
リィナ・スカーレット
「上!?」
私は慌てて空を見る。
死鬼神 刃
「ロードローラーだッ!!!」
直後、刃さんは空からロードローラーを持って私とラズ兄を押し潰した。
リィナ・スカーレット
「………!」
早い…………!
死鬼神 刃
「もう遅い!脱出不可能よ!」
そう言って刃さんはロードローラーを何度も殴って衝撃を加えていく。
…………痛くないんですか?
そっちの心配をしたいです((((;゚Д゚)))))))
リィナ・スカーレット
「ッ………」
死鬼神 刃
「WRYYYYYYYYYYYYYY!!!!!
ぶっ潰れよォォォォォ!!!」
刃さんは力を込めた一撃を放って、私達を完全に潰した。
リィナ・スカーレット
「ッ」
腕痛くないのかな…………(・・;)
死鬼神 刃
「………終わった
これで………僕を脅かす者はただの一人も居なくなった………
ふっ……ふははははは!!!!!」
リィナ・スカーレット
「……………」
このままじゃ、ヤバい事になる………!
死鬼神 刃
「…………おい、いつまで僕は茶番を行ってりゃ良いんだ、狂神」
狂神 アレク
「あ、もういいよぉ」
リィナ・スカーレット
「(あ、お兄ちゃんだ)」
待って、お兄ちゃん何処に居たの!?
狂神 アレク
「おいリィナぁ、生きてるんだろ?」
リィナ・スカーレット
「うん、生きてるよ」
兎に角身体中が痛いけど。
死鬼神 刃
「どうだ?親友を惨殺処刑された気分は………?」
リィナ・スカーレット
「……わざわざそれ聞きます?」
私はため息を吐いた。
答える気が起きない。
この状況で、わざわざ自身の心の中に渦巻く“ドス黒い思い”を明かす必要はあるのか。
死鬼神 刃
「……ちぇっ、つまらない反応だ」
狂神 アレク
「まぁまぁ死鬼神、もう演技しなくてもいいから………
希も出てこーい」
暁月 希
「あ、はい」
希が、居る……………?
ちゃんと、生きてる………?
狂神 アレク
「バラバラに砕かれる少し前に別の器にすり替えてそこに魂だけ入れてたのさ
あもはバラバラにされた後元の体に魂を戻せば……こんな風に何事も無かったかのようにピンピンしてる」
リィナ・スカーレット
「????」
む、難しい………。
暁月 希
「その顔って事はリィナには難しかったんだね…………」
希は苦笑してる。
本当に難しいんだよ!?
狂神 アレク
「要は刀々神亡き今、お前の実力はどの程度まで落ちたのかを確かめてもらったのさ
死鬼神にな」
死鬼神 刃
「正直心苦しかったがな………」
リィナ・スカーレット
「あー………成程、納得」
そういう事だったのか。
死鬼神 刃
「で、戦ってみて思ったが
リィナ、確実に実力落ちてるだろ………」
リィナ・スカーレット
「…………自覚はしてますよ」
暁月 希
「右手の負傷を除いたとしてもラズがいなくっちゃ危なかったもんね………」
分かってる、自分でも“落ちてる”のは自覚してる。
狂神 アレク
「刀々神が居なくなって
辛いのはみんな同じ
でも、ボクらは進まなきゃならないんだ
そうだろう?」
リィナ・スカーレット
「…………うん」
分かってる、分かってるんだよ。
狂神 アレク
「そんなしゅんとすんなって
取り敢えず、鍛錬は怠るなよぉ」
そのままお兄ちゃんは飛んでいった。
リィナ・スカーレット
「…………分かってるもん」
死鬼神 刃
「………大丈夫か」
リィナ・スカーレット
「だ、大丈夫です。こんなところで挫けてられません………もん」
こんなところで挫けてちゃ、前に進めない。
死鬼神 刃
「やれやれだ……
では僕もこれで失礼する」
リィナ・スカーレット
「了解です」
暁月 希
「それじゃあ取り敢えず医務室戻ろうか?………ラズはいつの間にかまた任務行っちゃったみたいだし」
リィナ・スカーレット
「ん、分かった」
そうして私と希は医務室へ戻る事とした。
五神 華
五神 華
「皆さん、こんにちは!」
五神 華
五神 華
「うp主、五神華です!」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「リィナです」
五神 華
五神 華
「相変わらず投稿遅くてすみません_(┐「ε:)_」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「今週はテストだったらしいですよ」
五神 華
五神 華
「幾つかのテストが返却、明日なんですけど」
五神 華
五神 華
「春休みに既に補修入ってるんですよね」
五神 華
五神 華
「何故かは知らない」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「………ドンマイ」
五神 華
五神 華
「oh」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「ところで今回ちょくちょく入ってた顔文字は何!?」
五神 華
五神 華
「………何となく?」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「顔文字でシリアス感消えたね」
五神 華
五神 華
「えへっ」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「一応言っとくけど褒めてないからね」
五神 華
五神 華
「アッ、ハイ」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「グダグダ投稿ですけど、どうかこれからもこの作品を宜しくお願いします!」
五神 華
五神 華
「次回予告かっ飛ばして、また次回!」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「………それは良いのかなぁ」
五神 華
五神 華
「語彙力無いから!」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「あ、そう………」
リィナ・スカーレット
リィナ・スカーレット
「それでは皆様、また次回」
2023 2/23 
19時予約投稿

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