第2話

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2026/01/22 12:08 更新



瀬名 泉
瀬名 泉
⋯⋯アンタだってそうでしょ。
さっきから一回も笑ってない。人のこと言える立場なわけぇ?







二人とも気づいていた


この騒がしい世界の中で、自分たちだけが、


感情の置き場所を見失っていることに。










あなた
⋯⋯もう、嫌だ。こんなの




あなたの下の名前が絞り出すように呟く




その瞬間、彼女が部屋を飛び出そうと背を向けたとき―――






『 ガシッ 』




熱い衝撃が彼女の手首を縛った





あなた
っ、離して⋯!

瀬名 泉
瀬名 泉
離さない。⋯⋯っていうか、離すわけないでしょ、バカじゃないの


強引に引き寄せられた視界の先


泉が、見たこともないほど必死な顔であなたの下の名前を睨みつけていた











瀬名 泉
瀬名 泉
『俺の手を掴んで』、ほら。
⋯⋯いいから、掴めって言ってんの。




震える声で、泉が自分の右手を差し出す


それは『助けて』という悲鳴のようでもあり、


独りきりの夜に引きずり込まれそうな自分を繋ぎ止めてくれという、


切実な願いのようでもあった





瀬名 泉
瀬名 泉
⋯⋯アンタがどっか行くなら、俺も行く。
このまま全部、捨てちゃえばいいんでしょぉ?








差し出された泉の手は、驚くほど熱かった


あなたの下の名前はその手を、拒絶するように見つめ





――そして、壊れ物を扱うように、そっと指先を重ねた


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