第3話

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27
2026/01/22 12:40 更新



放課後の喧騒から逃げるようにたどり着いた屋上


フェンス越しに見える街の灯りは、


まるで宝石をぶちまけたように騒がしく輝いている





泉は繋いだ手を離さないまま、フェンスに背を預けて荒い息を吐いた


隣りに立つあなたの下の名前は、


繋がれていない方の手でフェンスを掴み、


遠くの空を見つめている








瀬名 泉
瀬名 泉
⋯⋯ねぇ。アンタ、さっきから何見てるわけ?



泉の声が、夜の風を混じって低く響く


あなたの下の名前は答えず、


ただ吸い込まれそうな夜の扉を見つめ続けていた


その瞳は、泉がどれだけ強く手首を握っても、


彼の手が届かない場所にいる誰かや、過去の記憶を追っているように見えた







あなた
⋯⋯別に。
どこ見てても、瀬名には関係ないでしょ

瀬名 泉
瀬名 泉
関係あるに決まってるでしょ。
今、アンタの手を掴んでるのは俺なんだからさぁ






泉はあなたの下の名前の手首を、


さらに強引に引き寄せ、


無理やり自分の方を向かせた


視線がぶつかる


けれど、あなたの下の名前の瞳の奥にある熱は、


依然として泉ではない



『何か』に向けられたままだった




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