最近、
平和に生活したいと思うことがよくある
….けど、
私に平和な日は来るんでしょうか….
…..
沈黙を破ったのはジスだった
私…好きって言ったこと無いけど、?
そもそも、ジョンハナと初めて会ったのは
先週の月曜日…
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私がカフェに行く途中、
後ろから声を掛けられた
その人の手には青色のハンカチ
どうやらカバンに戻す時に
誤って落としてしまったみたいだ
友達から貰ったその青色のハンカチには
ヘンテコなゆるキャラが刺繍されていて
恥ずかしくなった私は
思わず顔を少し赤くする
途端に何も言わなくなったその人に
なんだか気まずくなってしまった私は
素早くその場を離れようとするけど
私はその瞬間、
衝撃的な言葉を耳にした
思わず間抜けな声が出てくるほど
それは唐突だった
聞き間違い、かな
その人はしっかりと私の目を見ていたけど
聞き間違いだと頭に言い聞かせて
私はまた彼に背を向けた
もし私に言っていたのなら
きっと、もう一度言い直すはず
結局その後は話しかけてくることもなく
私は足早にカフェへ向かった
私、自意識過剰なのかも←
気をつけなきゃ
そんな話をしていると
お客さんが来たのか
カランコロン….
とドアベルが鳴る
チャニの話し方からして
どうやらお客さんではなく
ここで働いている人みたいだ
いったい誰だろうと
私はドアの方を見る
ドアのすぐ側に立っていたのは
まさかのさっきの人で
私は驚いて、空いた口が塞がらない
….あの人、
ここの店員さんだったの、?
それから
その日は店を出るまでずっと
地獄のように大量の質問をされ
強制的に仲良くなった
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ハンカチが子供っぽくて恥ずかしかったから
と、言うと分かりやすく落ち込むジョンハナ
私はガックリと肩をおとしているジョンハナに声を掛ける
すると、少しして
何やら吹っ切ったように顔を上げると
うん、
私に平和な日は来るんでしょうか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。