憎しみ、
憎悪が私の感情を支配して、
それ以外のなにも考えられないほどに囚われていた。
しかし、理由が欲しかった。
いいわけをするために、
だから、
私は希望をみる振りをした。
もちろん希望なんて期待なんてしていない。
自分がこれ以上のステージにいけるとも、
みんなとまた、話すことが可能だとか、
起きてまた、
普通に暮らせるとか
そんなことは微塵も思ってなかった。
本当になんとも。
だけど、
私は憎しみと憎悪だけの心には飽きていた。
それだけだ。
しかし、どうだろう?
実際に起きて話すことが出来るかもしれない
という微かな期待が私の胸をよぎる。
そりゃ、そうだ。
一度起きた奇跡は何度もあると信じたくなる性質を持つのが人間。
けど、
自分に暗示をかける。
期待しなくてできたらラッキー。
期待しなくて、出来なくもとも普通のこと。
だから、私は自分に毎日、
絶望をあじあわせる。
だから今も、…。
今もずっと、
喋った…?
落ち着け、
なんで??
短い言葉も喋れないのに今はとてつもながい言葉を喋った。
私が、
自分自身が。
大丈夫これは、
夢、こんなことはもう、
起きない。
"絶対に"
絶対に、。絶対に。
喋るところが違う。そんなことは言いたくないし、聞いてほしくない。
もういいや。喋れるというならそれを最大限に利用するまで。
これだから。
期待なんてしたくないのに。
喋れないって分かっているのに
少しでも希望を持ってしまう自分がいた、
自分に暗示をしっかりかけなかった自分、
期待したくなる自分、
否定する自分、
絶望する自分。
なにがしたいんだ、?
私は。
絶対に無理だって分かってんのに。
そういえば硝子の言葉は暗示をかけるのにすごく役に立つ。
『絶対なんて、無理だよ(笑)』
あの言葉に共感した。
若かった私を許して欲しいって、思った。
絶対なんて、ことはこの世には存在しなくて
でも、
人間は皆何かしらの絶対を信じないと生きていくことは出来ないのだ。
この、世界にはもう、うんざりしている。
最悪だ。
なんで、私は生かされているのかと、
怒りまでわいくる












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。