【I Side】
車を走らせ、気づくともう家の前。
早く帰りたいと思い
玄関のドアを開けた。
積み重なった服、後回しにした紙類が
部屋の色んなところに置いてある。
着替えて風呂入って
ご飯食べて寝るだけだと思っとったから、
正直荷が重い。
とりあえず着替えてから手をつけ始めることにした。
片付けは億劫。
でも、”あにき”の新曲を聞きながらやから、
どこか上機嫌になれる。
鼻歌を歌っていても、一人暮らしやから
誰も聞いとらん。
あにきの声は力強くて、
曲が声色に合っていて、
爽快に楽しそうに歌うから
聞いていて気持ちよくて。
オタクしとって良かったとすごく思える。
そんなことを考えながら作業しとると、
通知音が鳴った。
Xのいいね通知。
凪衣、というのは俺の尊敬する
あにきの古参オタク。
俺がフォローしてから
よくいいねしてくれるようになった。
人と絡むのが苦手な俺にとって、ほんまに嬉しい。
そんなことを呟いとると、また通知が来た。
…リプ。
どうやら、俺が昨日新曲について
投稿したポストへのリプらしい。
🐇『分かります…自分もめっっちゃ好きです!』と。
そこから、少しだけやり取りして
すぐ会話を終わらせよう…と、思ったんに、
気づくとだいぶ盛り上がってしもた。
最初はリプだけやったけど、
長くなりすぎるな、と思ってDM行き。
話してくれた"兎々"さんとは、
めちゃくちゃ話が合った。
🐇『僕もそこ大好きなんですよ✨💕』
『悠くんの良さが詰まってるというか、
曲に合ってるっていうか…』
🤪『ですよね
その言い表せない感じも何となく分かります』
といった感じで。
普段の俺とは違って、
楽しく、好きなように話せた。
しかし、気づくともう22時。
遅い時間やった。
名残惜しいけど、自分から、
🤪『気づいたらもうこんな時間ですね』
『今日はここでお開きにしましょうか』と送った。
向こうからも、
🐇『あ、ほんとだ…』
『長々と話してごめんなさい💦』と来る。
そしてその後に、
🐇『でも、今日Ifmaroさんと
話せて楽しかったです!』
と送られてきた。
俺も、人と話してこんなに楽しかったのは、
ほんまに久しぶりやったかも。
書き始め 2026年5月28日
今更思ったけど
これ絶対Prologと同時投稿の方が良かったねウワーッ
次回!
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。