オイラはものすごい吹雪の中
人影を見つけた
その人影は吹雪でフラフラしながら近づいて来た
ニンゲンの女の子だ
世界の輪郭がフワフワして定まらない
一瞬時が遅くなった気がしたり
あー、これは夢の中か
どこだろうか、スノーフルじゃない気がするな…
人影が少しずつ近づいて来てる
警戒するべきか
泣いてるのか
どうしたらいいんだ、とりあえず
…困ったな
泣き止むまで待っとくか
隣に腰掛けて待つことにした
こいつ、綺麗な顔してるな
鼻赤いし、なんか
可愛い、とか思ったことは心に閉まっておこうと思った
少し頭を撫でてやったら、
びっくりしたのかやっとこっちを見た
俺のことか?なんで知ってる?
もしかしてこいつはあれを知ってるのか
試すか
ブゥゥウウウ…
あぁ、きっとこいつはプレイヤー側なんだな
でも悪意が何も感じられない
何なんだコイツ、
それにプレイヤーに直接会ったことなんか
無いはず、なんでだろう
まあ、言いたくないとこの一つや二つあるか
それから、色んな話をした。
オイラの街のこと、パピルスのこと、
扉のおばさんのこと、
オイラの世界とあなたの世界は違う場所だった
あなたの世界ではオイラはゲームキャラクターで
あなたはオイラから見たら
プレイヤー側の世界にいた。
お互い時空が違うことを再認識したり、
でも触れられること、感触があることとか、
長いようで短い時間だった
サキは、オイラが予想してたプレイヤーとは違かった
思ったよりも表情豊かで、でもどこかクールで
弱っちいくせに優しくて、あたたかい心を持っていた
いつの間にかとある部屋に、
景色が変わっていた
少しびっくりしながらも、やっぱりここは
夢の中なんだなと実感させられて
少し寂しかった
ーーー起床ーーー
また、会えたらいいな












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。