第6話

5話
296
2024/06/06 09:00 更新
国木田 独歩
依頼料として100万もらっただと?
中島 敦
はい、そうです……
僕たちは犯人を警察に突き出した後、
探偵社に一度戻り説明した
国木田 独歩
その100万は今、どこにある?
中島 敦
鏡花ちゃんが持ってます
僕は鏡花ちゃんを指さす
中島 敦
僕が持つのは気が引けるので……
泉鏡花
手紙も一緒に入ってる
国木田 独歩
とりあえずその封筒を貸せ
鏡花ちゃんが国木田さんに渡すと
国木田さんは中身を確認し、手紙も取り出し、読んでいた
国木田 独歩
なんだこの軽々しい手紙は
まるで太宰がふざけて書いた遺書のようだ
太宰治
それは失敬な、あれはちゃんとした遺書だろう!
とダラダラと自分の机で本を読んでいた太宰さんは
読んでいた本から目を離し反論した
国木田 独歩
あれのどこが遺書だと言うんだ!
「 遺書 川に行ってきます。」とだけ書かれて
遺書だと思う奴はいない!!
太宰治
そんな断言しても良いのかい?国木田くん
この世には私と似た思想の者は沢山いるのだよ
似た思想の者が沢山いる……つまり、私の遺書を
理解してくれる者もいる!ということなのだよ
どうゆう理屈なのだろう……やっぱり清原さんの考えと同じで
太宰さんの考えもあまり理解できない……
国木田 独歩
なんだその屁理屈は……
太宰治
知らないのかい!国木田くん……!
この世には顔も考えも全て同じな人間は
3人もいるとされているのだよ……!
国木田 独歩
そ、そうなのか……!?
あ、この流れは僕はよく知っている
太宰治
ほら!メモしないと!
国木田 独歩
世の中には……全て同じな人間が……
太宰治
ま、半分嘘だけど
バキィッ……と万年筆が折れる音が聞こえる
国木田 独歩
だぁぁざぁぁいいいい!!!💢
と太宰さんと国木田さんはいつも通り喧嘩を始めた
するとガチャリと探偵社の扉が開く音がする
谷崎 潤一郎
またやってる……
中島 敦
あ、谷崎さん
谷崎 潤一郎
や、敦くん
谷崎さんの手には書類が乗っていて
それが何を意味するのかはもう慣れたものだった
中島 敦
依頼ですか?
谷崎 潤一郎
そう、今回の依頼はね
最近、よく病院が襲われる事件があるでしょ?
病院の襲撃事件、それは最近横浜で起こった大事件
中島 敦
確か新聞では警察が調査を進めてる……
と書いてましたね
谷崎 潤一郎
そうそう、それで横浜にある病院からの依頼で
この事件の犯人を捕まえて
解決して欲しいらしいんだ
中島 敦
でもそれなら今も警察が調べている最中じゃ?
谷崎 潤一郎
それが……ポートマフィアが
この件に関与しているかもしれないらしい
中島 敦
……!
ポートマフィア



それは横浜を縄張りとする凶悪犯罪集団
過去に僕もポートマフィアとぶつかりあったことがある
中でも芥川という奴は僕の宿敵でもある





国木田 独歩
ポートマフィアが絡んでるとして何故奴らが
横浜にある数多の病院を襲う必要があるんだ?
奴らが無闇に病院を襲うとは思えないが
谷崎 潤一郎
さぁ……そればかりは……
太宰治
……何か…いや、探しているのかもしれない
すると太宰さんは腕を組みながら呟いた
中島 敦
何をですか?
太宰治
病院、と言ったら何が一番多いと思う?
敦くん
何が多い……?病院は人を治すところ……そうか人だ……!
中島 敦
病院……と言ったら……人?
太宰治
そう!その通りだよ敦くん
太宰治
ポートマフィアが病院の技術欲しさに
襲う訳もないし、襲われた病院を調べても
やましい事は特にない
太宰治
でも、病院にやましい事がなくとも……
出入りした人間にやましい事があるとすれば……?
中島 敦
!その人を見つけにポートマフィアは動く!
太宰治
そーゆーこと
谷崎 潤一郎
じゃあそのポートマフィアに何かしら
やましい事がある人を探すってことですか?
国木田 独歩
だが病院には沢山の人行き交っている
その中からどうやって特定の人物を探し出すんだ
太宰治
そこは乱歩さんにちょちょいと……ね?
と太宰さんは乱歩さんを見たのだった





𝐍𝐞𝐱𝐭 𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 ⬇

プリ小説オーディオドラマ