第4話

3.年下だと思ってる?(ラウール)
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2025/03/30 02:04 更新
ラウール
ラウール
〇〇〜!


放課後、廊下で私を見つけるなり、満面の笑みで駆け寄ってくるラウール。

○○
○○
ラウール、元気だね
ラウール
ラウール
当たり前じゃん! 〇〇と一緒に帰れるんだから

そう言って、当たり前のように私のバッグをひょいっと持ってしまう。

○○
○○
ちょ、別にいいよ!
ラウール
ラウール
ダメ。重いでしょ?
○○
○○
いや、そんなこと…
ラウール
ラウール
いいから。俺、〇〇の彼氏なんだからさ


さらっと言う彼に、ドキッとしてしまう。

――そう、私たちは付き合っている。

だけど、私は彼をどうしても”年下”として見てしまう癖があった。

○○
○○
ラウールって、本当いい弟になりそうだよね~
ラウール
ラウール
……弟?

その言葉に、ラウールがピタッと足を止めた。
○○
○○
え…?
ラウール
ラウール
〇〇さ、俺のこと、まだ子どもだと思ってる?
○○
○○
えっ、いや…その…

ラウールが真剣な目でこっちを見つめる。
いつも無邪気で可愛い彼が、今は妙に大人びて見えて…。

ラウール
ラウール
俺、もう子どもじゃないよ?

グッと手首を掴まれた瞬間、心臓が跳ねた。

ラウール
ラウール
〇〇はさ、俺のこと’可愛い’とか‘弟みたい’って言うけどさ、本当はちゃんと男として見てくれてる?
○○
○○
……っ!

ラウールが、私の顔をじっと覗き込んでくる。
身長差のせいで、自然と見上げる形になってしまうのが、妙に悔しい。
ラウール
ラウール
俺、〇〇に‘可愛い’なんて思われたくないんだけど






次の日から、ラウールの態度が少し変わった。
今まで以上にグイグイくるし、妙にスキンシップが増えた気がする。

○○
○○
ちょっと、ラウール! 学校でくっつかないの!
ラウール
ラウール
え~? 彼氏なんだからいいじゃん
○○
○○
みんな見てるでしょ!
ラウール
ラウール
別に見られてもよくない? 〇〇、俺の彼女なんだから
○○
○○
~~~っ!!

耳まで熱くなるのが分かる。
本当に、最近のラウールは甘々すぎる…!
ラウール
ラウール
ほら、手
○○
○○
……え?
ラウール
ラウール
手、繋ごうよ
○○
○○
い、嫌…
ラウール
ラウール
ふ~ん?

ラウールはニヤッと笑うと、突然私の腰に手を回してグッと引き寄せた。

○○
○○
きゃっ!
ラウール
ラウール
手繋ぐのが恥ずかしいなら、こっちの方がいい?
○○
○○
~~っ! ち、違う!
ラウール
ラウール
じゃあ、素直に繋いで?

ラウールは私の手を優しく包むように握る。
彼の手は大きくて温かくて…ドキドキが止まらない。
ラウール
ラウール
〇〇はさ、俺が年下だからって遠慮してるけど
○○
○○
......
ラウール
ラウール
俺のこと、もっと頼ってほしいんだけどな

そう言って、少し寂しそうに微笑む彼を見て、私はようやく気づいた。
私が‘年下’って意識しすぎて、ラウールをちゃんと‘彼氏’として見ていなかったことに。
○○
○○
……ごめん
ラウール
ラウール
え?
○○
○○
私、ラウールのこと子ども扱いしすぎてたかも

そう言うと、ラウールの顔がパッと明るくなった。

ラウール
ラウール
じゃあ、俺のこと‘男’として見てくれる?
○○
○○
......うん
ラウール
ラウール
......ほんと?

嬉しそうに笑うラウールが、急に顔を近づけてくる。
○○
○○
ちょ、ちょっと近い!
ラウール
ラウール
え、彼氏だからいいじゃん
○○
○○
ダメ! せめて家で!
ラウール
ラウール
じゃあ、今日俺の家来る?
○○
○○
え!? ちょっと、そういう意味じゃ…!
ラウール
ラウール
ふふ、冗談。でも、いつかはちゃんと‘俺’だけ見てよね?

私はもう、彼のペースに勝てそうにない――。










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