放課後、廊下で私を見つけるなり、満面の笑みで駆け寄ってくるラウール。
そう言って、当たり前のように私のバッグをひょいっと持ってしまう。
さらっと言う彼に、ドキッとしてしまう。
――そう、私たちは付き合っている。
だけど、私は彼をどうしても”年下”として見てしまう癖があった。
その言葉に、ラウールがピタッと足を止めた。
ラウールが真剣な目でこっちを見つめる。
いつも無邪気で可愛い彼が、今は妙に大人びて見えて…。
グッと手首を掴まれた瞬間、心臓が跳ねた。
ラウールが、私の顔をじっと覗き込んでくる。
身長差のせいで、自然と見上げる形になってしまうのが、妙に悔しい。
次の日から、ラウールの態度が少し変わった。
今まで以上にグイグイくるし、妙にスキンシップが増えた気がする。
耳まで熱くなるのが分かる。
本当に、最近のラウールは甘々すぎる…!
ラウールはニヤッと笑うと、突然私の腰に手を回してグッと引き寄せた。
ラウールは私の手を優しく包むように握る。
彼の手は大きくて温かくて…ドキドキが止まらない。
そう言って、少し寂しそうに微笑む彼を見て、私はようやく気づいた。
私が‘年下’って意識しすぎて、ラウールをちゃんと‘彼氏’として見ていなかったことに。
そう言うと、ラウールの顔がパッと明るくなった。
嬉しそうに笑うラウールが、急に顔を近づけてくる。
私はもう、彼のペースに勝てそうにない――。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。