第5話

4.君だけしか知らない(渡辺翔太)
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2025/03/30 02:16 更新
渡辺 翔太
渡辺 翔太
〇〇、そろそろ帰るよ

放課後の教室。友達と楽しそうに話していた私の腕を、ふいに翔太くんが引いた。
え、まだ話してるんだけど…と顔を上げると、翔太くんの機嫌が少し悪そうなのが分かる。
○○
○○
え、でも—
渡辺 翔太
渡辺 翔太
でも、じゃなくて。俺が迎えに来たんだから、もういいでしょ?

低くて甘い声。でも、どこか強引な響き。
結局、私は逆らえずに翔太くんと一緒に教室を後にした。
渡辺 翔太
渡辺 翔太
最近、あの男と仲良くない?

帰り道、突然そんなことを言われた。
○○
○○
あの男…?
渡辺 翔太
渡辺 翔太
…お前に話しかけてくるヤツ。今日も昼休みに一緒にいただろ

あ、もしかしてクラスの男友達のこと? 別に普通に話していただけなのに…。
○○
○○
いや、ただの友達
渡辺 翔太
渡辺 翔太
俺は気に入らない

翔太くんが足を止める。私の腕を掴んで、ぎゅっと引き寄せた。
渡辺 翔太
渡辺 翔太
俺の彼女が、他の男と仲良くするの…普通に嫌なんだけど

耳元で囁かれて、心臓が跳ねる。
○○
○○
…そんなに?
渡辺 翔太
渡辺 翔太
そんなに、じゃなくて。俺、お前だけいればいいから。他のヤツとか、正直どうでもいいし

その言葉が、あまりにもストレートで、どうしようもなく甘かった。






次の日も、翔太くんの束縛は続いた。

授業中、ふと横を見ると、翔太くんがこっちをじっと見てる。

(え、なんでこっち見て…)

と焦っていると、彼はゆっくりと口を開いた。
渡辺 翔太
渡辺 翔太
他の男と話すな

え…!?突然すぎて、思わず頬が熱くなる。

しかも、その後の昼休み。いつものように友達と話そうとすると、
渡辺 翔太
渡辺 翔太
お前、こっち来いよ

と、強引に自分の席に座らせてくる。
○○
○○
ねぇ、翔太くん、ちょっと束縛しすぎじゃない?
渡辺 翔太
渡辺 翔太
は? 俺がどんだけお前好きかわかってんの?
○○
○○
…え?
渡辺 翔太
渡辺 翔太
だから、お前には俺だけ見ててほしいの

翔太くんは、私の頬を掴んで、ゆっくり顔を近づけてくる。
渡辺 翔太
渡辺 翔太
…他のヤツに気を向けたら、拗ねるからね

そのまま、唇に触れるか触れないかの距離で止まる。

心臓が、もう壊れそうだった。



その後も、翔太くんの甘々で束縛な態度は続いた。

授業中も、帰り道も、LINEでも、俺だけ見てろと言わんばかりに独占欲全開。
渡辺 翔太
渡辺 翔太
お前、今どこ?
渡辺 翔太
渡辺 翔太
俺以外と話してない?
渡辺 翔太
渡辺 翔太
好きって言って

もう、毎日ドキドキしっぱなし。

でも、こんなに一途に愛されるの、悪くないかも…なんて思い始めている自分がいた。
渡辺 翔太
渡辺 翔太
〇〇、おいで
いつものように私を引き寄せる翔太くんの腕の中は、甘くて心地よかった。














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