放課後の教室。友達と楽しそうに話していた私の腕を、ふいに翔太くんが引いた。
え、まだ話してるんだけど…と顔を上げると、翔太くんの機嫌が少し悪そうなのが分かる。
低くて甘い声。でも、どこか強引な響き。
結局、私は逆らえずに翔太くんと一緒に教室を後にした。
帰り道、突然そんなことを言われた。
あ、もしかしてクラスの男友達のこと? 別に普通に話していただけなのに…。
翔太くんが足を止める。私の腕を掴んで、ぎゅっと引き寄せた。
耳元で囁かれて、心臓が跳ねる。
その言葉が、あまりにもストレートで、どうしようもなく甘かった。
次の日も、翔太くんの束縛は続いた。
授業中、ふと横を見ると、翔太くんがこっちをじっと見てる。
(え、なんでこっち見て…)
と焦っていると、彼はゆっくりと口を開いた。
え…!?突然すぎて、思わず頬が熱くなる。
しかも、その後の昼休み。いつものように友達と話そうとすると、
と、強引に自分の席に座らせてくる。
翔太くんは、私の頬を掴んで、ゆっくり顔を近づけてくる。
そのまま、唇に触れるか触れないかの距離で止まる。
心臓が、もう壊れそうだった。
その後も、翔太くんの甘々で束縛な態度は続いた。
授業中も、帰り道も、LINEでも、俺だけ見てろと言わんばかりに独占欲全開。
もう、毎日ドキドキしっぱなし。
でも、こんなに一途に愛されるの、悪くないかも…なんて思い始めている自分がいた。
いつものように私を引き寄せる翔太くんの腕の中は、甘くて心地よかった。
次の作品もお楽しみに!














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。