矢花「こんぴ、」
背中に温もりを感じた時、矢花の手だと気づいた時
少し安心して落ち着いてきたのがわかった。
「大丈夫。落ち着いてきたから」
本髙「保健室、」
「ううん。行かない
すぐ落ち着いてきたし、気の所為だよ」
嶺亜「そっか。こんぴーがそう言うならそうしよ」
大光「 なにかあったらすぐ言えよ 」
「 わかってる。ごめんね 」
嶺亜「 もう!謝ったらダメ! 」
皆のこのような声はちょっと不安でもあった。
また俺が苦しくなったら、皆が心配する。
気を遣う。
そんな気持ちにさせるのは嫌で、だからこそ
またこんなことが起きないようにと気を張って。
それって日常が壊れそうで恐ろしい。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!