今野side
新学期が始まって1週間がたった。
生活にも少し慣れてきたけど、まだ不慣れで
ちょっと疲れ気味。
それが滲み出ているのか、みんなからは心配の声。
嶺亜「こんぴーちょっと疲れてきた?」
「そうだね、新学期だからかな」
大光「無理すんなよ」
「そんなに心配しなくていいのに」
嶺亜「するに決まってるでしょ」
琳寧「そうだよこんぴー」
「そうなのかな、」
こんな風に最近二回ほど言われてしまった。
そんなに気にしなくていいのにとは思うけど、
みんなの優しさは好きだったりする。
今は昼休みの時間でみんなとご飯を食べてて、
窓からの丁度いい風が気持ちよかった。
すごく心地よかったのに、嫌なことは突然にくる
もので、急な出来事に涙が出そうになった。
胸がざわつき始めた時、恐ろしくなって、
咄嗟に胸を抑えて落ち着くよう必死になった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。