: 対ホロウ六課オフィス
オフィスに戻ると先に帰っていた3人が
出迎えてくれた .
また感情を表に出してしまっていたらしく、
すぐ蒼角ちゃんに心配された .
この癖もいつ治るんだろう…
ズル休みするからでしょ、と言いかけたけど
また言い訳タイムが始まる気がしてやめた .
そうこうしてたらみんな挨拶をして出て行った .
バタン
ぶつぶつ文句を言いながらも
作業に取り掛かる悠真くん .
私も帰ろうと思っていたけど、
悠真くんとまだ一緒にいたかったからやめた .
部屋に流れる沈黙が少し気まずい .
かわい、と一言落として私の頭を撫でる悠真くん .
嬉しいけど、しょっちゅうしてくれるから
恥ずかしさが前よりなくなってきた気がする .
その後は椅子に座ってる悠真くんの上に座って、
作業しながらずっと話していた .
ギュー
珍しく取り乱す悠真くん .
急に抱きついたからびっくりしたかな?
顔を見るとほんのり赤らめて口元を手で覆っていた .
にこにこしていたのも束の間、次の瞬間には
押し倒されて目の前に悠真くんの顔があった .
優しくも怖くもないなんとも言えない表情 .
強いていうなら___獲物を見るような…目?
どうしようどうしようどうしようどうしよう
怖い怖い怖い怖い怖い助けて誰かお願いねえ
全部演技だったらしく、
仰向けになっていた私を起こして慰めてくれた .
その後はオフィスから出て悠真くんと家に帰った .
送ってくれるだけだから家の手前までだったけど .
帰る途中私はどことなくあの悠真くんは
演技じゃない気がして怖かった .
ただの考えすぎだ、本人も否定してたんだから .
そう自分に言い聞かせるもあの時の彼を思い出すと
やっぱり落ち着かなくて、その夜は寝れなかった .
なんか書いてる私が1番助かってる












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。