(みんながそう思っていたとしても…)
(ああ、違うんだ、違うんだお母さん)
(僕は、それでも、僕は…)
個性が無くても
ヒーローはできますか?
ピタッ…
個性のない人間でも
あなたみたいになれますか?
個性が…うぐ…
(うめき声)
シュゥ……
(うわぁワクワクする)
(ああいかん
ホーリーシットだどチクショウ)
個性がないせいで…
そのせいだけじゃ
ないかもしれないけど…
ずっとバカにされてきて…
だからか分かんないけど…
人を助けるって、
めちゃくちゃカッコいいと
思うんです。
恐れ知らずの笑顔で助けてくれる、
あなたみたいな最高のヒーローに…
僕も…
おお……
(叫び声)
とある住宅街______
うう…
うう…
こ…ここは?一体何が?
そうだ、あの野郎だ!
あの野郎さえいなけりゃ…
〔ヘドロ起きたよー。
後爆豪君来たよー。〕
〔了解!
被害を最小限に抑えてくれない??
原作を壊さない程度にー。
無理はしないでねー。〕
〔いーよー!
ご主人様も、無理しないでね!〕
〔ありがとー!〕
勝己よー
緑谷とは
幼馴染なんじゃねえの?
流石に今日のはやりすぎ
俺の道に居たのが悪い
そうイライラすんなよ
ガキのまま夢見心地のバカはよ__
見てて腹が立つ!
(2人のため息)
じゃあ気分直しにゲーセン行くか!
勝己も来るだろ?
ん…ああ。
なら駅前に行こうぜ。
あそこカモが多いし。
悪いやつ
ああ?
バレたら俺の内申に響くだろうが!
あ?おいおい
いい個性の隠れみの!!
(叫び声)
し…し…しぼんでる!!
え?さっきまで…え?
偽…ニセモノ?
ほっそー!!
(偽物用意するんならもっと
似てるやつにするだろ……。
あ、現実逃避か。私もやったなー。)
ハア、私はオールマイトs(((吐血
わあ!!!!
ウソだ!!
プールでよく
腹筋力み続けてる人が居るだろ。
あれさ。
ウソだ!
ウ…ウソだ…
オールマイトは恐れ知らずで__
いつも笑顔で助けてくれる最高の…
ハア…恐れ知らずの笑顔ね。
見られたついでだ、少年。
間違ってもネットには書き込むな。
え…
(シャツをめくる音)
ヒッ
5年前、敵の襲撃で負った傷だ。
(うわぁ…アニメで見てたけど…
ヤバいな…)
呼吸器官半壊。胃袋全摘。
(私の個性で治せないかな??
流石に無理かな??)
たび重なる手術と後遺症で
憔悴してしまってね
私のヒーローとしての
活動限界は今や______
1日約3時間ほどなのさ。
(3時間はまぁまぁ短いぞおい)
ええ…そんな…。
5年前って、
毒々チェーンソーと戦った時?
(ネーミングセンスどこいった?)
詳しいな。
だが、あんなチンピラに
やられはしないさ。
これは世間に公表されていない。
公表しないでくれ、と私が頼んだ。
人々を笑顔で救い出す。
平和の象徴は____
決して悪に屈してはいけないんだ。
私が笑うのは、ヒーローの重圧。
そして______
内に湧く恐怖から己を欺くためさ。
う…ああ…
プロはいつだって命懸けだよ。
"個性"がなくとも成り立つとは____
とてもじゃないが口にできないね。
ああ…。
ハア…。
人を助けることに憧れるなら__
警察官って手もある。
"敵受け取り係"なんて
揶揄されちゃいるが___
あれも立派な仕事だ。
ガチャ(ドアが開く音)
……
夢見るのは悪いことじゃない。
だが、相応の現実も見なくてはな。
少年。
ギィーッ バタン(ドアが閉まる音)
(咳き込み)
さて、早くコイツを……
ハッ…
?…!
↑めちゃくちゃキョロキョロ探す
(爆発音)
ハッ
まさか……
(爆発音)
…
…
敵!
どのヒーローが現場に!
送ったげようか。
!!
空ちゃん?!
もしかして?!
うん。
ぜーんぶ聞いてた☆
その…えっと…
大丈夫大丈夫。
ネットには載せない。
良かったぁ…。
で?
送ろうか。
うん!
…どうやって??
私の個性。
人浮かせられるからね。
へぇぇ……
出久が感心してる間に、首根っこ掴んで行きます。
待ってる暇ないです。
ヘル達が心配なので。
ごめんね出久。
え?
飛ばすから、歯ぁ食いしばっとけよ!
待ってぇぇぇ!!
(なんか…既視感が…。)
(荒い息)
(パトカーのサイレン)
(悲鳴)
うわぁ!!
嫌だぁ!
(唸り声)
子供を人質に…!
卑劣なぁぁ!!
フン!
う…
何だこりゃ!
掴めねぇ!!
ぃや!!
ガゥン(シャッターに叩きつけられる音)
デステゴロ!!
ヤベ…
な…!
ヘッ、俺に近づくんじゃねぇ!
うう…!うおお!!
こんなドブ男に…!!
俺が飲まれるかァァァ!!!
こんのォォォ!!
うわ…く…。
うわぁ…!
(えれぇ力…!
こりゃ大当たりだぜ…!)
(この個性と力ならば、
やつに報復できる!!!)
あ…
すげぇ何アイツ!
ひょっとして大物敵じゃね?
あ…来た!
ルーキーヒーローのMt.レディ!
あ…ハッ!
あ…ちょっ、ちょっと!
私二車線以上じゃなきゃ無理…!
(2人の怯える声)
2人:うわぁ!
爆炎系は我の苦手とする所!
今日は他に譲ってやろう!
そりゃサンキュー!
消火で手一杯だよ!
(僕も手伝ってるんだけどな…。)
消防車まだ?
状況どうなってんの?
(ご主人様の許可が下りれば、
すぐできちゃうんだけどな〜。)
ベトベトで掴めねぇし、
いい個性の子供が抵抗してもがいてる!
お陰で地雷原だ!
3重で手ぇ出しづれぇ状況!
(うめき声)
ヤべぇ…!
ダメだ!
コレ解決できんのは!
今この場に居ねぇぞ!
誰か有利な個性のやつが来るのを
待つしかねぇ!!
それまで被害を抑えよう!
何、すぐに誰か来るさ!
あの子には悪いが、
もう少し耐えてもらおう!
(一瞬だけ、あの子に
空気を送ってあげようかな。)
クッソ…!
奴を吹き飛ばせるような
パワーがあれば…!
おい…何かヤバい感じじゃね…?
頑張れヒーロー!!
ハァ、ハァ…。
ハッ…!
(あの時だ…!)
(活動時間ばかりに気を取られた…!)
(ファンを諭しておいて、
こんなミスか!)
(情けない…!)
(情けない…!)
着いたよ。
あっ、ありがとう!
ター←走って見に行く
さて…、まぁまぁ原作と違いましたが、
一体どう出るか…。
ハッ…!
(アイツ何で?!)
ハッ…
(オールマイト?
逃げられたのか?)
(落とした?
だとしたら…)
僕の……
せい……
ヒーロー何で棒立ち?
手が出せねぇんだよ。
中学生が捕まってんだと。
もうずっとあのままさ。
え…
(捕まってるって…!
ずっとあのままって…!)
(私の)準備自体は出来てるんだよな…。
(あんな苦しいのに耐えてるのか?)
(僕はものの数秒で
死ぬとさえ思ったのに…!)
(凄い…!)
つうかあの敵、
さっきオールマイトが
追い掛けてたやつじゃねぇ?
え…
オールマイト?
ウソ、来てんの?
何か、ちょっと前に見たよ…?
マジで?
じゃあ何してんだ?
オールマイトは…。
(話し声)
(僕のせいだ…。
彼は動けない…!)
(情けない…!)
(あいつは掴めない…!)
(有利な個性のヒーローを
待つしか無い…!)
(情けない…!)
(頑張って……!
ごめん……ごめんなさい…!)
(情けない…!)
(すぐに助けが来てくれるから…!)
(情けない…!)
(誰か、ヒーローが、すぐ…!)
う…うう……
ハッ…
ダッ う…
(息を飲む音)…?!
…?!
うう…!
えいっ…!
(荒い息)
バカ野郎!!
止まれ!止まれ!!
あのガキ…!
(デク…?)
(何で出た?
何してんだ?なんで…!)
爆死だぁ!!
うう…!
(どうしよう!どうしよう!!
こういうときは…!!)
(25ページ!!)
んん?
しぇい!!
届いてなっ…!
えぇぇぇい!
重力操作で豪速ノートじゃい!!!
とうりゃぁ!!
何か知らない奴来たけど!
待て待て待て!!
(うめき声)
(咳き込み)
かっちゃん!!
ぐう…!
コイツふっとばせばいい?!
思考は私と一緒なんだね!
うん!
私に合わせてくれる?!
オッケー!
ショルダーガン展開!
目標設定!出力15%!
放出用意…!
歌の呼吸…!
行くよ…!
陸ノ型!千本桜!(同時)
放て!(同時)
ズドォーン!
ぐぁぁ…!!
やったな!!
まず、ヘドロを集めます。
空間重力操作で。
?なんで集めてるの??
そしてペットボトルに詰めます。
溢れないように、ね?
詰め直すの??
クソ不味そうな
ヘドロコーラの完成です!
ブッww
www…
そういやこの二人気絶してるよ?
あー、あの人達に任せれば、
いいでしょ。多分。
多分w良いのかそれで。
良くないと思うw
全く!無茶にもほどがある!
君等が危険を冒す必要は
全然無かったんだ!
正座キツいなぁ…。
はい。
すみませんでした。
すみませんでした。
(溜息)
(オールマイトに謝りたかったけど_)
(取材が続いてたし。)
(帰ったら、ホームページから
メッセしてみよう。)
デク!
あ…
かっちゃん…。
(荒い息)
俺は…、てめぇに
助けを求めてなんかねぇぞ…!
助けられてもねぇ…!
あぁ!なぁ!
1人でやれたんだ…!
無個性の出来損ないが、
見下すんじゃねぇぞ!
恩売ろうってか?!
見下すなよ俺を!
クソナードが!
(タフネス…。)
ハァ…
(かっちゃんの言う通りだ。)
(何か出来たわけでも、
変わったわけでもない)
(でも、良かったよ。)
(これでちゃんと、
身の丈にあった将来を…)
私が来た!!
わ?!
オ…オールマイト?!
なんでここに?!
さっきまで、
取材陣に囲まれて…!
ハーッハッハッハッ!
抜けるくらいわけないさ!
何故なら私はオールマイ…
ボフンッ
わぁっ!?
(咳き込み)
少年、礼と訂正。
そして、提案をしに来たんだ。
へ?
君が居なければ__
君の身の上を聞いていなければ__
口先だけの偽筋となるところだった。
ありがとう。
そんな…!
そもそも、僕が悪いんです!
仕事の邪魔して、
無個性のくせに生意気なこと言って。
そうさ。
あの場の誰でもない、
小心者で無個性の君だったから__
私は動かされた。
え…。
トップヒーローは、
学生時から逸話を残している。
彼らの多くが話をこう結ぶ。
"考えるより先に体が動いていた"と。
あぁ…
うっ…くっ…フッ…く…
(僕は何故か、
母の言葉を思い出していた。)
君も、そうだったんだろ?
う"ん!
(違うんだお母さん。)
(あの時、
僕が言ってほしかったのは…)
(言ってほしかった言葉は…)
君は、ヒーローになれる。
(泣き声)
架空は現実に___
言い忘れてたけど、これは______
僕が最高のヒーローになるまでの物語だ。
はい!
4000文字!
期間開きすぎてごめんなさい…。
これから頑張っていきますので!
英雄鬼久遠、よろしくお願いします!
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