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第1話

始まり
44
2026/08/20 00:00 更新







賑やかな声が聞こえる。

ここは磨我(マガ)たちが暮らす街【アルカリア】。
石畳の道には多くの磨我が行き交い、商店街は今日も活気が溢れていた。


イゾレはそんな商店街を友達のマリスと歩いていた。
手には先程購入したチョコチップパン。

焼きたてでとても美味しそう。
イゾレ
イゾレ
ここのパン屋のパン、とっても美味しいよね。


イゾレがそう言うと、マリスは大きく頷いた。



マリス
マリス
だよね!!アタシもここのパン大好き〜!!
イゾレ
イゾレ
ちなみにマリスちゃんってどのパンが好きなの?
マリス
マリス
もちろんレーズンパン!!



即答だった。


イゾレ
イゾレ
そんなに?
マリス
マリス
そんなに!



マリスは胸を張る。


マリス
マリス
レーズンパンはいいぞ〜!!
イゾレ
イゾレ
いいな。今度食べてみようかな。
マリス
マリス
食べろ食べろー!!
そしてレーズンパンの
魅力をもっと広めろー!!



マリスは満足そうに頷いた。


そしてふとイゾレの持つパンを見る。


マリス
マリス
あっ、イゾレってずっと
チョコチップパンだよね。好きなのー?
イゾレ
イゾレ
うん。なんだかんだ、
これが1番美味しいからね。
マリス
マリス
そっか〜。じゃあアタシも今度食べてみよっと!



そんな他愛ない会話をしていた


その時だった。









\\\ ドオォォォォン!!!! ///






突然、大きな爆発音が街中へ響いた。


マリス
マリス
うわっ!?
イゾレ
イゾレ
な、何…!?
周囲が騒がしくなる。



イゾレとマリスは音のした方向へ視線を向けた。




そして。
イゾレ
イゾレ
…………あ
イゾレの表情が固まる。


そこにいたのは。












巨大な魔禍(マカ)だった。

建物を破壊しながら暴れ回っている。




このままでは被害が広がる。

マリス
マリス
うっわぁ〜……。





マリスが嫌そうな声を漏らした。




マリス
マリス
せっかくイゾレちゃんと遊んでたのにぃ……。
マリス
マリス
めっちゃバッドタイミングー!!



そう。


マリスは魔禍討伐部隊(まかとうばつぶたい)の隊員なのだ。

魔禍が現れた以上、向かわなければならない。


マリスは大きなため息をつきながら言った。
マリス
マリス
はぁ〜〜〜あ!
多分、いや絶対距離的にアタシが
行くことになるからちょっと行ってくるね!!
イゾレ
イゾレ
うん。気をつけてね。
マリス
マリス
大丈夫大丈夫!すぐ終わらせてくるから!



そう言ってマリスは駆け出して行った。



イゾレは少し離れた場所から様子を見る。







魔禍討伐部隊。


街を守るための存在。

危険な仕事だけれど、少し憧れがあった。



遠くでマリスが武器を振るう。



やっぱり格好いい。

そう思った時だった。




マリス
マリス
わっ!?イゾレ!!




マリスの焦った声が聞こえた。




マリス
マリス
逃げて!!
イゾレ
イゾレ
え?





気づいた時には遅かった。


魔禍がこちらへ向かってきている。



イゾレは驚いて尻もちをついた。






近い。



近すぎる。


どうすれば……。




何か……











何か抵抗できるもの…










辺りを見渡す。






そして。






1本の剣を見つけた。




イゾレ
イゾレ
とりゃあっ!!!







反射的に剣を手に取り振るう。




次の瞬間。



ズバッ……
魔禍は真っ二つになった。
イゾレ
イゾレ
……え?
イゾレは固まった。

倒せた。



あまりにもあったりと。




しばらくしてマリスが駆け寄ってきた。



その顔は驚愕に染まっていた。





マリス
マリス
イゾレ……?
マリス
マリス
今…………倒した?
イゾレ
イゾレ
た、倒したみたい……?
マリス
マリス
いやいやいやいや!!



マリスは頭を抱えた。


マリス
マリス
あのサイズの魔禍って普通5人がかりでやっと倒せるレベルなんだよ!?
イゾレ
イゾレ
そうなの?!
マリス
マリス
そうなの!!



マリスはイゾレの肩を掴んだ。


マリス
マリス
イゾレ!!!!!
イゾレ
イゾレ
ひゃい!

















マリス
マリス
すっごいよ!!
イゾレ
イゾレ
え?
マリス
マリス
裏技使った!?
イゾレ
イゾレ
使ってない!
マリス
マリス
チート!?
イゾレ
イゾレ
なにそれ!?
マリス
マリス
この世界のハッカー!?
イゾレ
イゾレ
はっかーなにそれおいしいの?!



マリスは目を輝かせる。



マリス
マリス
これはもう間違いない!!
イゾレ
イゾレ
何が!?
マリス
マリス
イゾレは討伐部隊向き!!!! 


絶対に入隊すべき!!!
イゾレ
イゾレ
嘘ぉ……



翌日




コンコン
イゾレの住んでいるアパートの扉が叩かれた。




嫌々ながらにイゾレは扉を開けた。

そこには


マリス
マリス
迎えに来たよー!!



元気いっぱいのマリスがいた。



イゾレ
イゾレ
帰って
マリス
マリス
なんで!?
イゾレ
イゾレ
本当に嫌な予感しかしないんだけど!?
マリス
マリス
大丈夫大丈夫!!



全然大丈夫そうではない。




そして半ば強引に連れてこられた先は───









魔禍討伐部隊本部。




イゾレ
イゾレ
帰りたい……。
マリス
マリス
帰るのはまだ早いよ!早すぎるよイゾレ!






案内された部屋の奥には隊長らしき人物が座っていた。







その人物はイゾレを見て口を開いた。
???
???
イゾレ。
イゾレ
イゾレ
は、はい。
???
???
キミには
???
???
魔禍討伐部隊へ入ってもらう。
イゾレ
イゾレ
………………え?
イゾレ
イゾレ
ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええっ!!?



アルカリア中に響きそうな叫び声が本部へ響き渡った。





あとがきです。

初めての小説……いかがでしたでしょうか。


初めてにしては頑張った方だと思います。


あと街の名前。
スペインの地方名とは全く関係ありません。

そもそもスペインにアルカリアという
地方名があることを命名した後に知りました。

次回の更新は来週25日を予定しております。

それでは
閲覧いただきありがとうございました!

おまけの立ち絵。
ちなみに
マリスちゃんのモチーフは赤ずきんです。

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