——桜が咲く春。
ついにこの日がやってきた。
陽葵の小学校入学式。
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朝早くから長尾家は大忙し。
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元気よく起きる陽葵。
でも少し緊張している様子だった。
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鏡の前でランドセルを見る。
あのラベンダー色のランドセル。
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何度見てもお気に入りだった。
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埜愛はヘアメイクアーティストらしく、
陽葵の髪を可愛く整えていく。
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その頃。
長尾謙杜は——
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朝から涙目。
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陽葵、
大爆笑。
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そして。
入学式会場へ。
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校門の前には満開の桜。
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家族3人で記念撮影。
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ランドセルを背負った陽葵は、
本当にお姉さんになったように見えた。
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式が始まる。
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先生の話を聞く陽葵。
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新しい友達。
新しい教室。
新しい毎日。
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すべてが始まる日だった。
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式が終わると。
陽葵は嬉しそうに走ってくる。
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満面の笑顔。
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その瞬間。
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謙杜、
ついに涙。
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陽葵、
また笑う。
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埜愛も少し目が潤む。
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帰り道。
陽葵はランドセルを揺らしながら歩く。
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その言葉に、
謙杜と埜愛は顔を見合わせて笑った。
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春の青空の下。
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家族3人の新しいスタート。
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陽葵の小学校生活は、
たくさんの笑顔とともに始まるのだった。🌸🎒💛
第119話へ続く。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。