「じゃ帰るかー」と言って帰ろうとした時、ガキが言った。
本来アタシが帰り道に2人に渡そうとしてた物だ。
珍しくメイシェンの馬鹿が静かに礼を言った。
いや本当に珍しい。
途中までメイシェンと一緒に帰っていたが、急用が入ったらしくメイシェンは何処かへ行った。
こんな日にも呼び出しとか、可哀想なやつ。
暫く無言で歩いていると、ガキが聞いてきた。
理由分かってるクセにコイツ…
くだらない話をして家に帰る。
ガキを拾うまで、こんなくだらねぇ話で笑ったことがなかった。
ふと、糸目チビが言ったことを思い出す。
あぁ、そうか
コレか、アタシが大切にすべきモノは。
理解した途端、笑いが込み上げてきた。
まさかアタシが大切にしたいモノがガキとはなぁ笑ガキは一瞬目を見開いたが、直ぐにいつもの呆れ顔に戻った。
太宰side
「ボスの所行ってくる」と言って、アイツはアバズレと僕を2人にした。
僕がアバズレの所に行くとか少しは考えないのか?まったく。
アバズレの言葉に少し引っかかった。
どういうことだ?アイツはアバズレがボスに色目を使うのが気に食わないと言っていた筈だけど。
そう言えば、この2人はいつからの付き合いなんだ?














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。