学校での撮影は終わり次の撮影地への移動が始まった。私は大樹と FNT のマネさんの車で移動させてもらう。大樹に悟られないように黙々とお弁当を食べる。
その後はなにも言わず大樹はただ隣にいてくれた。
次は図書館での撮影だった。少しの間現場で待機する時間があった。その時間中もずっと隣にいてくれた。
けどやっぱりスタッフさんは私たちのことをしっかり見てる。
さすがの大樹でも周りを見ていたから気づいたようで。スタッフさんのところに行った。
今絶対ツートーンはキー上がった。
スタッフさんとは反対に大樹の声のトーンが下がった。
大樹の本気で怒った顔いつぶりだろう。そんな大樹の姿をみて私はただただ涙が止まらなかった。
思ったより大樹の声が大きく場の雰囲気が凍り付いた。それを悟った監督さんが和ませてくれた。
そのスタッフさんたちは帰って行った。私は立ったままただ止まらない涙を拭い続けている。
共演者の鈴木仁くんが私たちのところにやってきた。
【続く】


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。