終わりは、あまりに呆気ないものだったのは、よく覚えている。









その日は、9人で花見をするために集まった。

💚「うわぁ…！涼太さん、すごいよ！」

🧡「めめ見てみぃ、ピンク色や！」

💙「すっっげぇぇぇ！！」

そして俺の恋人は明るい笑みを浮かべた。

💗「照っ！見てみて、桜！」

💛「…うん、佐久間みたいだよな。」

え？と首を傾げる佐久間の髪を触る。

ふわふわと、可愛いピンク。

……そっくりだろ？

2人で見つめ合って微笑む。



平和な記憶は、そこで途切れた。







　　　　　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎









💗「…てっ。照、起きてっ…！」



目を開けると、佐久間の不安そうな顔が見える。

💛「ここは…？」

体を起こすと、謎の倦怠感と共に、腕につけられた鎖がジャラリと音を立てた。

と同時にやけに真っ白な部屋の１つしかないドアが開く。

…知らない人だ。

俺は佐久間を守るように前に出る。

💛「お前誰だ…」

❓「私は『超能力者滅亡作戦』に関わる者だ。
あなた方が超能力者だということは分かった上で、
処理するために連れてきた。」



何でバレてる…！？

佐久間を見るが、佐久間も目を白黒させている。



クスリとそいつが笑った。

❓「…分からない？
　　君たちの中にスパイがいたんだよ。」



思い当たる節は……ある。

2人して、よくコソコソと話していた。

最近、よそよそしかった2人。

でも、疑いたくないし、責めたくもない。

❓「…まあ、いい。
…実はね、私たち、君たちと争いたい訳じゃないんだよ。
ただ、力を失くしてくれさえすればいいんだ。」

敵意のない笑みを浮かべるそいつ。

…あまりにも不自然だ。

💛「…はあ？」

❓「だから、話し合いで解決しようって言ってんの。」

来なよ、と背中を向けたそいつが、ドアの向こうに行ってしまった。

💗「……どうする、行く？」

不安そうな声で俺の腕に掴まる佐久間。

💛「……行くしかないだろ…」

俺たちはゆっくりと歩を進めた。

　　　　　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎





そこは、大広間のような場所。

💚「っ！照、佐久間！無事で良かったぁぁ…」

そこにはめめと康二を除いた5人がいた。

❓「全員集まった事だし、早速お願いしますよ。」

💙「何をだ、この野郎…！！」

翔太は今にも襲いかかりそうだ。

…が、力を使わない。

❓「抵抗は無駄だよ？
皆さんは今、超能力が使えないんだから。」

俺は腕の鎖を見る。

ここから、能力が押さえつけられる感覚がしている。

…よく見ると、周りのみんなにも鎖がつけられていた。

こいつの言ったことは、嘘ではない。

❓「私は君たちとは争いたくない。
君たちで勝手に能力を消してくれないか？」

お互いに見つめ合い、首を傾げる。

…当たり前だ。

普通の能力者は、能力を消す方法なんて知らないだろう。

と、そいつはイライラしたように声を荒げ始めた。

❓「…あぁ、はやくしてくれない？
あと１０秒で能力消す方法考えてよ。」



じゅー




きゅー




はーち




なーな




ろーく




ごー




よーん










さーん














…にぃ



















いち



























💛「俺がやります。」










全員が、呼吸を止めて俺を見た。







　　　　　　　　　　　　　　　　next…

中途半端なところで切ってすみません🙇

もちろんまだ続きますよ！



混乱させてませんかね…💦

分からない事あれば聞いていただいて構いませんので…



見てくださってありがとうございます！