秘密。

それは、




















俺たちが、超能力者だという事。







この世の中、超能力者は理解不能なものとして扱われた。
超能力者というだけで変な偏見を持って、避けるようになる。



高校で知り合った俺たち。
…きっと、必然的に出会った。

初めて出会った時から、不思議な感覚だった。

能力が周りにバレる事を警戒して、殆ど使っていなかったのに、いつも以上に自分の能力を使いこなすのが難しい感じ。

『能力』をこんなに体の内側から感じるのも珍しくて。

その理由が分かったのは、ある何でもない日に起きた出来事。



🤍「キャハッ！そーそー、それでさ？俺思わず言っちゃったんだよね…」

💜「『お前誰だよ！？』…だっけ？ラウ、俺それ前も聞いたよ笑」

そう、ラウールがピタリと動きを止めたんだ。

🤍「……え、俺この話誰にも話した事無いよ…？」

途端にふっかがやべって顔をした。

でもすぐに、決意したような表情を浮かべる。

💜「……前から話さなきゃとは思ってたんだけど…」





　　　　　　　俺、超能力者なんだ。







きっとふっかは浴びせられるだろう罵声に耐えようとしたんだろう。

目をぐっと瞑るが、みんなは、怖さよりも困惑していた。

🤍「…え、ふっかさんも？」

💜「…も？　もって何？　え？」

🤍「俺もなんだよね…」

💙「俺も。」

❤️「俺もそう。」

🧡「えぇ、みんなそうなん！？　俺もなんやけど…」

慌てて俺も手を挙げると、他３人も手を挙げていた。

💛「え、もしかして、みんなも？」

全員が頷く。

ミラクル。



…いや、流石に奇跡すぎるだろ！？

とりあえず、それぞれの能力を言っていく事にした。

💜「ちなみに俺は、手で触れている人の記憶を覗ける能力。みんなは？」

💗「俺もそんな感じ！…照は？」

💛「…ふっかと佐久間と似たような力だよ。」

ラウールが話したそうにこっちを見た。

🤍「俺は体の大きさを自在に変えられる能力だよ！」

ラウールがゆっくりと翔太に目を向けた。

💙「…俺は、力を込めて言った事を、他の人にやらせられる。」

それならと、舘さんが一歩前に踏み出す。

❤️「俺も翔太と似てるよ。目さえ合っていれば、その人に命令出来る能力。」

🧡「俺はぁ〜、一度見た物をいつでも出現させて使えるんやで！」

🖤「俺は馬鹿力。」

クスリと、数人が笑った。

🖤「ねぇ、俺気になるんだけど、阿部ちゃんのやつは？」

阿部ちゃんは俯き、話したくなさそうに口を動かした。

💚「俺は…………

　　　　　　



　　　　　　　　性別転換ができる。」





🧡「阿部ちゃん女の子になれるん！？」

康二が騒ぎ立てた。

途端に阿部が顔を顰め、フルフルと首を振る。

💚「あぁぁぁ〜！！だから嫌だったんだよ！」

❤️「まあまあ、大丈夫だよ。」

優しく微笑む舘さんに、阿部は頬を膨らませるが、それ以上は何も言わなかった。





　　　　　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎　❄︎







超能力。

もちろん、理解者ばかりでは無く。

国公認の、超能力者全滅を目指す組織がある。

だから俺たちは常に気を張ってきた。



あの日までは。













あの日が、俺たちの終わりで。
























始まりでもあったはず、だった。



　　　　　　　　　　　　　　　next…

いわさく要素無いですね…

でも、ご安心を！

作者はいわさく最推しなのでね😏 ﾌﾌﾌ…

（↑ちょっとふざけました🙏）



見てくださり、ありがとうございます！！