第8話

#7
1,404
2019/10/21 08:43
次の日
今は大きな広場に生徒全員が立っている。
姫が決まる。
『姫の印』が付けられるのは、姫の許可、姫の言葉などを頂いてからなので、1週間後。完全決定がなってから。
これから行われるのは、姫になる人の発表
名前が呼ばれたら前に出て
1例、一言述べてから去る。
校長
最後、7番目候補、あなた姫様
あなた
はい。
あなた
私は、特に言いたいことはありません。ですが、一つだけ軽率に述べたいことがあります。
あなた
王子
Stpr全
ピクッ
あなた達はどうして...ハァ
あなた
ひざまずくのはやめてくださいと言いましたよね
ななもり
しかし、この大人数の前です。事実を知っている俺たちだけでも
あなた
.......ハァ
私はここで事実を述べるべきなんだ
あなた
私は一之瀬家。失踪した第5代目姫『一之瀬あなた』です。
生徒
えぇぇぇ?!
生徒
え?!
生徒
い...一之瀬
そして全員がひざまずく
あなた
でも...私は跪かれるような存在ではない。
なぜ、第5代目姫が戦わず、逃げ出したのか
あなた
私は、魔法を制御できない
あなた
強さが加減できない
あなた
どうなるか分からない
あなた
...何一つできない私は、みんなを危険に晒すなんて出来ず、逃げ出すことしか出来なかった
あなた
私は家族を捨てた
あなた
跪かれる存在ではない
あなた
頭を...上げてください
ここで全てを話した。
失望しただろう
あの一之瀬に、こんな恥さらしの者がいたのかと
あなた
...私は姫になれない。
私は、そんな権利ひとつもない

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