第6話

飴玉。
1,048
2020/05/16 11:39









*










「」→ 上鳴電気



『』→ 葛薔薇あなた










*













「もういい、」













「わかったから、我慢すんな」













『ね、っ、え、、っ、』













「ん?なに?」













『わ、った、しの、、こと、。?』













『い、、っらなっ、くなっ、、たの、かっな?』












「きっとなんか理由があるはずだから、」













『わた、しがっ、、ぶすだ。、から?』












『おんな、っ、のこ、。ら、しくっない、から?』













「あなた、、」











『わっ、たし、っ、、。が、』













「あなた、!」













「一旦落ち着けって、」













『う、ん、、っ、』















あなたは俺の腕の中で泣き喚いた。









ずっと我慢してたのが溢れたんだろーな。









俺だったらお前の









好きなもんも嫌いなことも全部知ってんのに。









お前は俺を見てくれねぇ、










そんなの知ってる。










だからせめて近くにいさせてくれ。










(ぶーぶー)











あなたのスマホが鳴る。









画面には








勝己くん
家にいんのか?








悪ぃ。









爆豪。









今回は諦めてくれ。









あなたの目には光が宿ってなかった。









んで彼女にこんな顔させてんだよ。










遊びならやめてくれ。










此奴は真っ直ぐで一途だから本気にしちまう。










俺はこんな顔見たくねぇよ。











「あなた、、」












『、、、』












『今日、帰れるか?』














あなたは無言で首を振る。









そうだよな、、














「泊まってくか?」












黙って頷くから









俺は頭を撫でてやった。














「おけ、わかった。」












『あ、りがと。』











「気にすんな、!」













あなたの甘い香りとココアの甘い香りが鼻をくすぐる。









酸っぱい想いを溶かしていく。









なぁ、俺を見てくれねぇか?









我儘な男でごめん。














*









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