第2話

第2話【チェシャ猫】
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2024/10/16 12:29 更新
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お困りかにゃん?
頭上から聞こえた声に驚き、
ぱっと上を見る
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
そこには、木の上に寝そべる
猫耳に尻尾を付けた少女がいた
どうやら、声の主は彼女のようだ
(メクル夢主)
(メクル夢主)
えっと…その…
ま、迷い込んで…しまって…!
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
そりゃー大変だにゃあ…
そう言いながら口角を上げる少女を
不気味に思い目を合わせたまま固まっていると
ヘラヘラとした口のままある事を教えられた
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
可哀想〜な、おみゃあに
いい事教えてあげるにゃ
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
ここからちょぉっと先に
三月うさぎのウチがある
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
そこでイカれた奴らが
茶会をしてるんだにゃ
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
そいつらなら
何か知ってるかもだにゃ
イカれた奴ら…とやらのお茶会…
そんな単語に不安になりながらも
(メクル夢主)
(メクル夢主)
ありがとうございます…
行ってみます…
と、弱々しく言えば
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
本当に行く気かにゃ?
(メクル夢主)
(メクル夢主)
えっ?
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
イカれた奴らの茶会に、1人で
(メクル夢主)
(メクル夢主)
えっ…その…
そう言われれば余計に不安になってきた
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
…仕方にゃい
そう言われたかと思えば
木の葉と共に少女が降ってきた
(メクル夢主)
(メクル夢主)
ひゃあ!!?
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
そこまでビビるとは…あいつと
違って悪戯のしがいがある…ククク…
不気味に払いながら尻尾を揺れ動かす
少女に思わず後退りをする
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
だいじょーぶ。いたいけな女の子に
初対面から悪戯なんてしないにゃ
私の周りを軽い足取りで回りながら
何かを口に含む少女
(メクル夢主)
(メクル夢主)
そ、それは…?
好奇心でそう聞けば
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
女王陛下のくれたパイの一切れ…
って、あげないからにゃ…?!
(メクル夢主)
(メクル夢主)
べ、別に大丈夫です…!
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
遠慮する所まで
あいつにそっくりだにゃ…
もしや、生き別れの兄妹…?
生き別れの兄妹…?………
(メクル夢主)
(メクル夢主)
そういう人は…
居ないと思います…
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
んじゃ、勘違いか
端的にそう言われ、少し安心していると
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
私の名前はチェシャ猫
いきなり振り返った勢いのまま自己紹介をされ、
ビクッと肩を震わせる
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
女王陛下の愛猫を自称してるにゃ☆
(メクル夢主)
(メクル夢主)
じ、自称…?
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
あの人、「そういう趣味無いわ」って
私にパイと紅茶を与えるだけ与えて
城の外の花畑に放すんだにゃ…!
声色を変えて女王陛下の真似をしたらしい
チェシャ猫さんは泣き真似をし始めた
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
あ、女王陛下のとこ行けば早い…
(メクル夢主)
(メクル夢主)
突拍子も無く言われた言葉に
疑問符を思い浮かべていると
少し考え込んだチェシャ猫さんは
ニヤっと笑った
緋月隱(水餃子)
緋月隱(水餃子)
なんでもないにゃ!さっさと
三月ウサギの家行くにゃ!!
(メクル夢主)
(メクル夢主)
えっ、ちょっとぉっ!!?
いきなり手を引かれ、よろけそうになりながらも
走るチェシャ猫さんに必死に着いて行った

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