第漆話
『う〜ん.....どうしよかな...』
今日は休暇を貰ったので、地獄に来ています。
その理由は...
(白澤様へのプレゼント...マジでどうしよ...)
白澤様にお礼の気持ちを込めて、プレゼントを送ろうと思い、地獄に来た。
(確か、ショッピングモールの方が、結構揃ってるんだっけ?......まぁ...あの世にショッピングモールがあるとか、意味不なんだけど...)
そう思いながら、私はショッピングモールへと足を運んだ。
──ショッピングモール──
『おぉ...!』
あの世にもショッピングモールがあるのも驚きだが、現世になかった物もあり、もっと驚きだった。
『余計悩むよ...』
プレゼントを選ぶのに必死になっている時...
『.....っ...?』
なんか、視線を感じた...
気のせいじゃない。私でも感じとれる視線だった。
でも.....
(なんだろ.....変なの...)
──極楽満月──
桃太郎「え!?誰かに見られてる!?」
『はい。なんか、変な感じの視線というか...』
白澤「どういうこと?」
『う〜ん...言い表しにくいんですが...簡単に例えると、我が子のはじめてのおつかいが心配で、陰から見守る親のような...』
白澤「ふ〜ん...確かに変だね...。」
『ですよね。(反応からして白澤様でも桃太郎さんでもない。)』
じゃぁ...誰なんだろ...?
──閻魔殿──
『ってことがあったんですけど...』
閻魔「えぇ...それってまさかストーカー...?」
シロ「え!?ストーカー!?」
柿助「亡者とか?」
ルリオ「それはねぇだろ。今回亡者たちは逃げ出してねぇんだからよ。」
唐瓜「それに、亡者があなた様を見守るっておかしいしな。」
茄子「確かに。」
『う〜ん...本当に誰なんだろ...』
こうやって話している内に、鬼灯様が会話に入って来た。
鬼灯「さっきからなんの話をしているんですか?」
『あ、鬼灯様...実は...』
私は、鬼灯様にあの謎の視線のお話をした。
それを聞いた鬼灯様は、あっと思い出したような顔をして言った。
鬼灯「すみません。それ私です。」
『「「「え!?!?」」」』
まさかの真実に、私たちは目を見開いた。
閻魔「鬼灯くんだったの!?」
シロ「鬼灯様があなた様を見守ってたってこと?」
鬼灯「まぁそんな感じですね。珍しくひとりだったので、何か危ない目にあったら助けようかと。」
『あ〜、心配してくれてたんですね。ありがとうございます。』
すぐに解決した。
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時はたち、私は自室で白澤様に渡すプレゼントを作る作業をしていた。
『......よし。だいぶコツ掴んだ...。』
つい楽しくてコツコツと進めていた時...
コンコンとドアをノックされた。
『!?...は、はい!!』
私は作っていたプレゼントをすぐベットに隠してドアを開けた。
ノックをしたのは白澤様で、驚くように目を見開いていた。
白澤「なんか、元気な返事だね。(笑)」
『あ、あはは.....その...ちょっとびっくりしたというか...』
そんなことより、バレてない...よね!?
私はちょっと焦り気味で問いた。
『えっと、どうしました?』
白澤「あなたちゃんさ、明日予定とかある?」
『明日、ですか?...う〜ん......特にないですね。』
白澤「なら良かった。」
『明日、何かあるんですか?』
白澤「いや〜、僕も明日暇でさ。そこで、僕とどこか遊びに行かない?」
『......ん?』
今.....なんて...?
白澤様と...どこか遊びに行く.....?
この人と......2人で...!?