第8話

第漆話
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2022/05/12 08:35
第漆話


『う〜ん.....どうしよかな...』

今日は休暇きゅうかを貰ったので、地獄に来ています。
その理由は...

(白澤様へのプレゼント...マジでどうしよ...)

白澤様にお礼の気持ちを込めて、プレゼントを送ろうと思い、地獄に来た。

(確か、ショッピングモールの方が、結構そろってるんだっけ?......まぁ...あの世にショッピングモールがあるとか、意味不なんだけど...)

そう思いながら、私はショッピングモールへと足を運んだ。


──ショッピングモール──


『おぉ...!』

あの世にもショッピングモールがあるのも驚きだが、現世になかった物もあり、もっと驚きだった。

『余計悩むよ...』

プレゼントを選ぶのに必死になっている時...

『.....っ...?』

なんか、視線を感じた...
気のせいじゃない。私でも感じとれる視線だった。
でも.....

(なんだろ.....変なの...)



──極楽満月──


桃太郎「え!?誰かに見られてる!?」

『はい。なんか、変な感じの視線というか...』

白澤「どういうこと?」

『う〜ん...言い表しにくいんですが...簡単に例えると、我が子のはじめてのおつかいが心配で、かげから見守る親のような...』

白澤「ふ〜ん...確かに変だね...。」

『ですよね。(反応からして白澤様でも桃太郎さんでもない。)』

じゃぁ...誰なんだろ...?


──閻魔殿えんまでん──


『ってことがあったんですけど...』

閻魔「えぇ...それってまさかストーカー...?」

シロ「え!?ストーカー!?」

柿助「亡者とか?」

ルリオ「それはねぇだろ。今回亡者たちは逃げ出してねぇんだからよ。」

唐瓜カラウリ「それに、亡者があなた様を見守るっておかしいしな。」

茄子ナスビ「確かに。」

『う〜ん...本当に誰なんだろ...』

こうやって話している内に、鬼灯様が会話に入って来た。

鬼灯「さっきからなんの話をしているんですか?」

『あ、鬼灯様...実は...』

私は、鬼灯様にあの謎の視線のお話をした。
それを聞いた鬼灯様は、あっと思い出したような顔をして言った。

鬼灯「すみません。それ私です。」





『「「「え!?!?」」」』

まさかの真実に、私たちは目を見開いた。

閻魔「鬼灯くんだったの!?」

シロ「鬼灯様があなた様を見守ってたってこと?」

鬼灯「まぁそんな感じですね。珍しくひとりだったので、何か危ない目にあったら助けようかと。」

『あ〜、心配してくれてたんですね。ありがとうございます。』


すぐに解決した。


______________________

時はたち、私は自室で白澤様に渡すプレゼントを作る作業をしていた。

『......よし。だいぶコツ掴んだ...。』

つい楽しくてコツコツと進めていた時...
コンコンとドアをノックされた。

『!?...は、はい!!』

私は作っていたプレゼントをすぐベットに隠してドアを開けた。
ノックをしたのは白澤様で、驚くように目を見開いていた。

白澤「なんか、元気な返事だね。(笑)」

『あ、あはは.....その...ちょっとびっくりしたというか...』

そんなことより、バレてない...よね!?
私はちょっとあせり気味で問いた。

『えっと、どうしました?』

白澤「あなたちゃんさ、明日予定とかある?」

『明日、ですか?...う〜ん......特にないですね。』

白澤「なら良かった。」

『明日、何かあるんですか?』

白澤「いや〜、僕も明日暇でさ。そこで、僕とどこか遊びに行かない?」

『......ん?』

今.....なんて...?
白澤様と...どこか遊びに行く.....?



この人と......2人で...!?

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