僕は朝起きて、依頼ポストを見た。
そこには、1つの新しい依頼があった。依頼の内容は無茶な人探し、最近無茶な依頼が増えている気がする...
「琴音、仕事だ、探し“者”だって」
僕はちょっとふざけた。
「はいはい、人探しってことですか?」
「うん...そうだよ」
琴音、呆れたのかな...?最近の琴音は少し違う。一年前から変わって来ている
気づくと琴音の様子が変だった。声をかけると恥ずかしがった。具合が悪いなら心配だ。そこまで体が丈夫なわけじゃないのだから
そうして話していると、依頼の詳細を聞いて来た。
「この話は終わりっ。で、その依頼の詳細を教えてちょうだい」
もちろん話す。
「つまり...」
僕が話すと整理をするかのように、まとめ始めた。
ほとんど変わってないけど
「そんなに省略されてないような...」
そう言うと、彼女が反論は許さないと言うように、ニコッと微笑んだ。
僕はなんだか笑った。
彼女の笑みはなぜか深まった。でも、いきなり焦ったり、引いたり、百面相している。
そんな彼女を見ると、なんだか、昔の彼女が消えていないと感じさせられた。だからか少し安心もした。
そんなことを考えていると、琴音の百面相が終わっていた。
その時の彼女の顔を見て思った。
この依頼
ちょっと頑張ってもいいかも












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!