第13話

13🥂
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2026/01/18 09:00 更新


シャワー浴びなきゃな。
そう思いながらもソファに寝転んでスマホをひらく。


見れば、春希さんから

「待ってるから来いよ」

とメッセージがきていた。


少し考えて、

「わかりました」

と打つ。


そして未読スルーしていたツバサさんの方も、

「すみません。次は今週の金曜日に行きます」

それだけ打ってスマホをとじた。



















(シャワー浴びてたら遅くなっちゃった)
昨日、あのまま寝落ちしてしまい、気づけば朝。

午前の講義があることをすっかり忘れていて、爆速で準備して出てきたものの、大学に着いたのは授業が始まるギリギリだった。

いつもは前の方に座るけど、今日はさすがに後ろの席に座る。

(………ん?)

あれっと思いカバンを漁る。
おかしい。ない。
授業で使う教科書が…ない!

ゴソゴソとカバンを漁っていれば、開かれた教科書が目の前に出された。
あなた
え?
男性
忘れたんでしょ。見せてあげる
あなた
あ、ありがとうございま_
あなた
!!?
ていく
どういたしまして


そこには何故か、クラブで出会ったていくさんが座っていた。




















あなた
あの、見せていただいて
ありがとうございました
ていく
いいよー
ていく
てか硬すぎ。同じ生徒なんだしタメで話そ
あなた
たしかに…
あなた
うんそうする
ていく
よろしい
ていく
それより、まさかこんなとこで会えると
思わなかった
あなた
ほんとにね、しかも同じ授業だし
ていく
同じ席だったし?
あなた
ふふっそうそう


ていく
…案外、運命だったりしてね?
あなた
え?
ていく
なんて
ていく
ねぇ、お昼付き合ってよ

























あなた
ていくくんは何食べる?
ていく
んーと。唐揚げ定食と、
ラーメンと、あと_
あなた
そ、そんなに入るの?
ていく
はいりますよ〜
あなた
見かけによらずよく食べるんだね
ていく
まぁね
ていく
って、ちょっとストップ
食券を買おうと手を伸ばした瞬間、腕を掴まれる。
ていく
それ俺の分も払おうとしてる?
あなた
え、うん。教科書見せてもらったし
そう言えば、
ていくくんは呆れたような顔をする。
ていく
はぁ、どうりで素直に着いてきたと思った
ていく
…その性格、いいと思うけど気をつけなよ
そう言って、
ポンっと頭に手を置かれる。


ていく
簡単につけ込まれるから



耳元でそう囁いた彼は、
同じ歳とは思えないほど大人な表情をしていた。


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